O-⑤ 小児麻痺
「此病気は、真症の小児麻痺と擬似小児麻痺とあるが、医学ではその区別を知らず混同してゐるのである。
真症小児麻痺は、その原因は霊的であってその殆んどは脳溢血で斃れた死霊が憑依するのである。従而、その症状は脳溢血的症状であって、言語不能、涎を垂らし、半身不随等である。それは今迄学校の成績もよく、何等異常のない健康児が、突然高熱と痙攣を起し右の如き症状となるのであって、実に悲惨にして恐るべき疾患である。
そうして何故死霊が憑依するやといふに、脳溢血の如きは、発病するや猝(ニワ)かに霊界人となるので、その霊としては死の覚悟がない故、霊そのものの想念は生きてゐるつもりなのである。然るに肉体がないから、無意識に肉体を求めるのであるが、其場合他人に憑依する事は天則上出来得ないのである。
何となれば、人間は家族友人等すべて近親者間には霊線なるものの繋がりがあるからである。勿論夫婦の霊線は最も太く、次に親子・兄弟・親類・友人等、縁の薄くなる程細くなるものである。此理によって、死霊が憑依せんとする場合、霊線を伝はるのである。然るに成人者より小児の方が憑依し易い為小児に憑依する--それが小児麻痺であるから、之等も唯物医学ではどうにも判りようがない訳である。
そうして多くは、祖父母が孫に憑る事が多く、親の霊が子に憑る事は稀にはあるが滅多にないのである。すべて霊の憑依も遺伝も一代おきである。一代おきに遺伝するといふ事は、医学でも認めてゐるやうである。殊に癩病はそれが著るしいといふ事である。又人間の性格に於ても、両親に似るよりも祖父母に似る事の方が多いのも周知の事実である。」 (「小児麻痺」明医三 S18.10.23)
「此病気は真症と擬似と両方あるが、医学ではその区別を知らず混同してゐる。然らば真症とは何か、といふと、原因は霊的で、その多くは脳溢血で急死した霊の憑依である。従而その症状は脳溢血と同様で言語不能、半身不随等である。そうして発病は幼時と少年期とが多く突如として発病する。今迄学校の成績もよく何等異状なき健康児が、高熱、痙攣を起し脳溢血的となるので実に恐るべき疾患である。
何故死霊が憑依するやといふに、重症脳溢血は発病と共に死の転機が速かなる為、霊は死の覚悟がないから、霊界人となってもその想念は生きてゐるつもりでゐるが肉体が無い。従而無意識に肉体を求めるが、其場合他人には憑依出来ないから近親者に憑く。何となれば近親者は凡て霊線の繋りがあるから、その霊線を辿って憑依するのである。
茲で此霊線に就て説明してみるが、夫婦間は最も太く、親子、兄弟、親類、子弟、友人等縁の薄くなるに従って細るのである。そうして死霊憑依の場合、成人者より小児の方が憑依し易い事と、偶々感冒等によって高熱、食欲不振等、衰弱時を好機とするのである。其場合、祖父母の霊は孫に憑る事が多く反って親の霊が子に憑る事は少ないのである。
此事に就て面白いのは医学上に於ても遺伝性疾患は一代おきになってゐる事である。彼の癩病もそうであり、人間の性格に於ても、両親よりも祖父母に似る方が多いのはその為である。右の外変死の如き突然死の霊も憑依して小児麻痺となる事がある。此場合も死の覚悟がない為、脳溢血と同様、人間を求め霊線を通じて憑依するので、勿論死の刹那の状態を表はすのである。」
(「小児麻痺」天 S22.2.5)
「(中略)真症小児麻痺についてかいてみるが、之は脳溢血で死んだ祖父母の霊が殆んどである。此原因は脳溢血で急死した霊で、生前無信仰で霊界あるを信じてゐない為霊界へ往っても死を意識せず、生きてゐると思ってゐるが、肝腎な肉体がないので、遮二無二肉体を求めるが、其場合他人に憑く事は出来ない霊界の規則であるから、自分の霊統の者を求める。勿論霊統は霊線で繋がれてをり、子供は憑依し易いので、多くは孫を目掛けて憑依する。其場合数日間発熱があり、痴呆症や半身不随となる。恰度中風そのままであるのは、右の原因によるからである。」
(「精神病と癲癇」文創 S27.)
「(中略)霊的の原因をかいてみるが、これは日本に多い症状で、米国には割合少いようである。これは半身不随、つまり片方の手足がブラブラになり、智能低下、言語不能等、中風その儘である。これは最初二、三日間高熱が続いてから発病する場合と、突如としてそうなる場合とがある。よく平常通り通学していた児童が朝起きると右の症状になっており、愕然とするという全く恐しい病気である。
この原因は脳溢血で突如として死んだ老人の霊が憑依するためで、中風と同様であるからよく分る。では何故そうなるかというと、脳溢血で急死するや、霊界に往っても死に対する霊的知識がないから、自分は相変らず生きていると思うが、肉体がないので遮二無二肉体を求めるが、憑霊の原則としては、無縁の者には憑れない事になっているから、自分の霊統を求めるが、その場合小児の方が憑り易いので、多くは孫に憑るもので、これは事実がよく示している。
従って霊的小児麻痺の場合、よく調べてみると必ず脳溢血で死んだ祖父母の霊か、稀には親戚の老人の霊もある。この霊的小児麻痺は、信仰より外に治しようがないのは勿論である。」
(「小児麻痺」ア救 S28.1.1)
「(小児麻痺は憑依霊が物質化し毒結となって腕、脚の成長を妨げるのでしょうか。)
之は脳溢血で死んだ霊が憑くんです。(中略)小児麻痺は霊のためだけで発育不良になるので別に物質化するのではないのです。」
(「御光話録」 S23.10.18.)
「(霊的の病の御浄めに最善の道はどうすれば治るものでせうか)
霊的病気だけでは判らぬ。どんな病でも、霊的のものは前頭部をする。斯ういふ場合は違ふ。蛇が憑いたのは身体中移動する。浄霊すると逃げる。これは局部である。中には食いつくのがある。之は頭だけではいけない。精神病、癲癇、小児麻痺等は頭を浄めればいい。」 (「講話集補」 S23.10.26)
「小児麻痺は霊が全身を支配し、癲癇は一部を支配する。」
(御講話 未 年月不詳)
「(真症小児麻痺になった場合、霊が物質化して毒となり、腕や脚の神経、血管等を圧迫し、その成長を妨げるのでしょうか。)
真症は脳溢血などで死んだ霊である。霊の物質化したのが脊髄――。」 (「講話集補」 S23.10.18)
「(小児麻痺の九歳になる女の子を浄霊。右半身の方がひどい様で御座いますが、早く歩ける様になりませうか。)
中風の霊である。足をよく査べよ。足の裏にきっと痛い所がある。割合よく治る。」 (「講話集補」 S24.9.7)
「(九歳の男子、生後六ケ月頃風邪を引き、薬を飲ませて居りました処、ハシカの様な状態となり三日程して全身クラゲの様になり、其の状態が三日程続き漸次良好に。其後半月程に左手の肩の所が脱臼した様になり指先が多少動くが腕の上下は出来ません。病院で脊髄性小児麻痺と・・・)
中風の霊が憑いたらしい。真症小児麻痺である。気長にやれば治る。前頭部の奥を浄霊する。腕の付根もする。少しづつ良くなってゆく。」 (「講話集補」 年代不詳)
《浄霊》
※ 御神体奉斎、その部屋に寝かせる、御神書を読ませ、話を聞 かす、慰霊祭等