L-② 軟性下疳(げかん)
「此病は、梅毒と似てはをりますが、全然異って善性であります。症状は、不純な性交後、二、三日にして疳瘡を発生し、次に横痃を発生するのでありますが、それだけで、それ以上に進行しないのが特色でありますから、梅毒の如な心配はないのであります。そうして疳瘡も横痃も必ず痛みがあり、柔軟性であります。
本療法を行へば、短時日に容易に治癒するのであります。然し、梅毒即ち硬性下疳と軟性下疳と併発する事がよくあるから注意を要するのであります。前述の如く、硬性下疳と軟性下疳との区別を明かにした医学の功績は、賞讃に価ひすると思ふのであります。右二種の病共、最初は多少の発熱を見るのであります。治療は、軽症で一、二週間位-重症で一ケ月位であります。」
(「軟性下疳」療講 S11.7.)
「次に、軟性下疳は放任しておいても治癒する位のものであるから説明の必要はあるまい。勿論、医学に於ても軽病とされてゐる。」
(「花柳病」明医二 S17.9.28)
「軟性下疳は、疳瘡、横痃のみの症状で、それ以上の進行はない。苦痛は発熱、痛み等で放任しても自然治癒するが医家は手術を推奨する。然し之は反って長びくが、本医術に於ては簡単に全治するのである。」 (「花柳病」天 S22.2.5)
《浄霊》 患部