「此病気は小児に多いのですが、又成年期になっても治癒しないものが相当あります。
原因としては二つあって、一つは、膀胱の周囲に水膿溜結し、其為膀胱が圧迫されて縮小して居るから自然尿量が充分溜れない為であります。二は、尿道の括約筋の附近に頑固な水膿溜結があって、其為に筋の運動が妨げられ、尿が一定量を越ゆる時括約の力が乏しく無意識に排泄されるのであります。
一の方は一、二週間で容易に治るのでありますが、二の方は相当時日を要するのであります。普通二、三月位を要します。」
(「夜尿症」療講 S11.7.)
「体的でも霊的でも、早いのととても永くかゝるのとありますよ。――体的に言へば、あの括約筋ですね、キューッとしめる働きをするんですが、これがたるんでしまふんですね。つまり、開け放しになっちゃふんですよ。だから無意識に漏らしてしまひ易いんですね。
そしてね、この括約筋のもとの神経は前頭部にあるんです。元来前頭部と生殖器は天地になってるんで、とても関係が密接なんです。ですから、夜尿症の人は前頭部と、括約筋を吊ってる所に毒素が固まってるんですよ。そして神経細胞を支配するものは後頭部にあるんですから、延髄附近もよく浄霊する事ですね。毒がとれるに従って治りますよ。
然し、クセがついてますからね。クセがひどいのはすっかりとれるまでに相当永くかゝりますよ。年頃の娘さんなんかでよくこゝの具合の悪い人がありますがね。やはり年数の経ってる人は治るのにひまがかゝりますね。だから赤ン坊なんかは早く治りますよ。」
(「御光話録19号」
S25.3.8)
「寝小便-陰茎の付根(右多し)、(括約筋)縮ってる。」
(御講話 未 年月不詳)
「(六歳になる男児、寝小便が甚だしく、約一ケ年位浄霊を致して居りますが未だ効果が現われません。)
見当違いの浄霊の為と思う。尿道の括約筋を毒が圧迫している。股の両側と前頭部である。前頭部の注意力などの働きが鈍感になっている。出たい意欲が働かぬ。通じないのである。腎臓、膀胱(股)、前頭、後頭をやる。」 (「講話集補」 年月不詳)
「(十歳になる子供、毎夜寝小便が出ます。浄霊しても治りません。)
訳なく治る。普通は膀胱から尿道へ行く途中に括約筋といふ筋肉がある。之が引張られて緩んでいる。又、頭の悪いのがある。尿意は前頭部へ来るから、それが鈍っている。之は延髄をすれば治る。これで治らぬとすれば急所を外れている。」
(「講話集補」 S23.11.27.)
「(夜尿症で一、二回の浄霊で治るのと、半年一年も経過するも尚治らないのとございますが、・・)
体的でも、前頭部と括約筋をする。前頭部と生殖器は非常に関係があり、前頭部に毒があると働きは鈍くなる。年頃になって治らぬのは癖がついている。」 (「講話集補」 年月不詳)
「(19歳の未婚の母、月経前夜必ず寝小便が出、それ以外の日は出ない)
月経が膀胱に近い所へ溜るのである。」
(「講話集補」 年月不詳)
「(25歳の男ですが、寝小便で困って居ります。)
尿道の括約筋が緩んでいるのである。尿道から鼠蹊部へかけて毒があると伸縮が自由にならぬ。その原因は、前頭部の中、注意力や理性の働きが鈍感になっている為、尿意を止める意識が弱いのである。故に股(膀胱附近)と前頭部の浄霊で治る。固まっているから、子供よりは遅い。」 (「講話集補」 S24.2.15.)
《浄霊》
前頭部、後頭部延髄付近、股(膀胱附近)、腎臓
尿道から鼠蹊部(尿道括約筋付近)、陰茎の付根(右多し)、