C-⑧ 心臓性神経衰弱

 

J-⑧ 脱 腸(そけいヘルニア)
此病気は、腸の一部が下腹部の最下端、左右孰れかに下垂し突起するので、其部を指査すればよく判明するのであります。重症は陰嚢に迄突入するから相当膨脹するのであります。原因は、勿論腸の弱体に因る弛緩でありますから、腸の活動を促すに於て治癒するのであります。

 

 治療は腸全体を行ふので、軽症は二、三回、重症で一、二ケ月、最も重症は五、六ケ月を要します。軽症は成人するに従ひ、自然に治癒するものであります。手術によれば治癒しますが、腸が短縮する結果腸全体がそれだけ衰弱する様であります。

 

 腸全体の衰弱は健康をそれだけ減損する訳でありますから、理想としては、手術でなく治癒させるべきであると思ふのであります。」

 

                 (「脱腸」療講  S11.7.)




「此病気も小児には多いのであるが、老人にも会々あるのである。そうして此病気は、人により軽重が甚だしく、軽症に於ては、成人するに従ひ自然治癒するが、重症は治癒が困難で、医療に於ては手術をなし、軽症は脱腸帯を使用させるのである。此病気の原因は腹膜部に於ける局部的毒素溜結が腸を圧迫する為逸脱するか又は恥骨の左右の竇(アナ)の何れかの方が先天的大きい場合発るのである。

 

 重症に於ては、男子は腸の垂下が睾丸に迄及ぶので、そういふのは治癒が困難である。此病気の手術は多くは結果良好であるから、私としても手術を推奨する事もある。そうして本療法に於ては、腹膜の毒素溜結を溶解し腸の活動を旺盛にさせるのであるから、相当の時日を要するが、殆んど治癒するのである。又脱腸帯は相当の効果がある。」      (「小児病 脱腸」明医二 S17.9.28)




「これは小児に多いが、稀には老人にもある。原因は腹部に遺伝薬毒が固まったもので、それが腸を圧迫する為下垂するので、これを治すには本教浄霊なら簡単だが、現代医学では、内部の毒素を除去する方法がないから、手術による外はあるまい。」

 

                 (「脱腸」ア救  S28.1.1)




「(中略)脱腸はお腹に固まりがあり、押している訳ですがね。霊的と言うのは滅多にないですがね。」 

 

                (「御教集2号」  S26.9.11)




「(中略)然し、脱腸と言うのは、年寄りによくありますよ。赤ん坊と年寄りに多いですね。こう言うのは腹膜に毒が溜つて、圧迫するんですからね。子供のうちのは――鼠蹊部に穴が開いている――人間はね。穴が大きいのは腸が出る年取つたのは穴が開いていると言う事はないから、圧迫です。圧迫されるから、どうしても軟らかい処に出るんですね。

 

それから、色が変る様であれば生命に――こんな事はないですね。他の訳ですね。腸は――腹が疵して脱出するのは、命に関わりますが、皮の中で疵しても、まあ――命に関わる事はないですね。心配しなくても良いです。お腹に固りがありますから、浄霊して取ると良い。それから、帯を固く締めてはいけない。固く締めると、どうしても腸を圧迫して、出るから――帯は固く締めてはいけない。

 

それから、腎臓の後も大事ですから背中から尾底骨の方をやる。それから、之も力を絶対に抜く様にしてやる。之は心配した事はないですよ。然し、相当長くかかるな。年取ると、幾らか、そういつた――緊張力が弱つてますからね。でも、段々治るから、今言つた様にしてやつて御覧なさい。」  (「御教集4号」  S26.11.28)




「(53才の男、五年前より脱腸となり普段は別に痛みはありませんが、歩いたり致しますと張って来て気持が悪くなります。

 

 之は腹膜です、おなかですよ。毒結が腸を圧迫するんでハミ出るんですよ。そして誰でも股の近くの腰骨に孔があるんですが、その孔が大きい人はそこからハミ出してしまふんです。だから腹の毒をよく溶かす事ですよ。そしてそれは腎臓が悪いんだから腎臓をよくやる事ですね。然し五十三ってのは珍らしいですね。普通は子供か年寄りがなるんですよ。年寄りは大体七十過ぎの人に多いですね。」           (「御光話録15号」  S24.9、10)




「(8歳児、脱腸で痛む。浄霊しているが段々悪くなる・・・

 

 治る筈である。見当違いをしているのであらう。腎臓から下にかけて原因がある。毒に押されて出るのと、孔が開いて出るのとある。医者は、腸が長すぎるといって切るが、そんな事はない。腸が弛緩するのである。腎臓の周りの毒が腸を圧迫しているのと、腸が弛緩しているのとある。腎臓の背部の浄霊が肝腎である。腎臓から腰の方へかけて根よく浄霊すると治る。痛む方は性がよくない、余計出る。無痛の方がいい。」   (「講話集補」 S24.10.16)




「(昨年十月出生女児、一ケ月半程前より脱腸・・・

 

 鼠蹊部に孔があり、それが大きいのと小さいのとある。又、腹部の毒結の為腸が圧迫され、孔の大きい子はそこから出るのである。浄霊は腹部、腎臓、脱腸部の三ケ所で、年をとるに従い段々治る。」              (「講話集補」 S25.1.27)




「(六歳の長男及び三歳の長女、生れつき両名共右側の脱腸・・・

 

 脱腸は医学では腸が長いとして切るが、長いといふよりたるんで延びてるのである。故に収縮すればよいのである。腹部に塊があり、出る場合は穴があり、その穴から出る。男は睾丸へ出る。腹部を柔かくすると腸が締って治る。成長するにつれて治るものである。子供は治りやすい。気長に浄霊すれば治る。」 

 

                 (「講話集補」 S24.8.9)




「(53歳、五年前より脱腸となり、普段は別に痛みはありませんが、歩いたり致しますと、張って来て気持が悪く・・・

 

 お腹に毒が溜り、腸を圧迫する。両股に孔があいており、大小があり、大きい人は脱出する。」   (「講話集補」 S24.10.3)




「(60歳の男、五年前より腹が腫(ハ)れて、苦痛はありませんでしたが十ケ月前より脱腸となり、機械をはめなければすぐに出ます。最近体が腫れ、特に足がひどくなり、食欲不振、無理に食べれば腫れぼったく苦しくなります。

 

 萎縮腎である。元は腎臓である。尿毒が腹へ溜って固まると腸を圧迫し脱腸する。孔の大きい人は腸がはみ出るのである。腎臓が柔かくなれば尿が大いに出て治る。排尿は決して我慢してはいけない。」              (「講話集補」 S24.4.28)




「(中略)脱腸は腹に塊があり圧迫される。」

 

                (「講話集補」 S25.3.29)




《浄霊》

 

 腹部、腎臓、腎臓下部から腰,尾底骨部、脱腸部(鼠蹊部の孔)、