C-⑧ 心臓性神経衰弱

 

I-② 下半身に関する病気  ②-11,卵巣膿腫と卵巣水腫
「(中略)卵巣が腫脹して、腹膜炎と同じやうな症状になります。之の悪性は極端に膨脹し、終に破裂する事がありますが、破裂すれば、汚水が排泄されて速かに治癒するのであります。此際医療による切開法も効果があります。」  (「腹膜炎」療講 S11.7.)




「次に、卵巣膿腫又は卵巣水腫も相当多い病気で、之も割合苦痛はないのである。そうして重症になると非常に膨大し、臨月以上の大きさになるものさへあるが、苦痛がないから右の如き腹を抱えて働いてゐる婦人もよくあるのである。

 

そうして腹部の膨大は、腹膜炎とよく似てゐるが、異なる点は、腹膜炎は胸部へかけて、膨満が斜状型になってゐるが、卵巣膿腫は、胸部は常態にして、腹部のみが際立って膨満してゐるからよく判るのである。そうして此病気に対し、手術は割合奏効する事が多いのである。又子宮筋腫も、手術の奏効する事が多いのである。」 

 

              (「婦人病」明医二  S17.9.28)




「次に多い病気に卵巣膿腫がある。医療は手術によって、卵巣内に集溜せる膿を排除すべく卵巣を除去するのである。大抵は左右何れか一個であるが罕(マレ)には二個の場合もある。然し乍ら割合手術は奏効するが、一個の場合姙娠率は低下し、二個の場合姙娠不能となる事は勿論である。又子宮も卵巣も除去せし場合姙娠不能のみでなく性格も一変し、男子の如くなる事は人の識る所である。本医術によれば時日を要するが、大抵は全治するのである。」

 

                 (「婦人病」天  S22.2.5)




「次に卵巣の病気であるが、之は殆んど卵巣膿腫と卵巣水腫とであって、症状もよく似てゐる。只固い柔かいがあり、人により軽重の差も甚だしい。従って悪性か又は医療の結果によっては頗る膨大となり、臨月よりも大きくなる場合がある。

 

医療では手術によって割合容易に除去され得るが、之で卵巣だけの病気は治るが、他に影響を及ぼすから厄介である。最も始末の悪いのは性格が一変する事で、一つなら左程でもないが、二つとも除去されると、殆んど男性化して了ふと共に、一生涯不姙となるのは言ふ迄もない。

 

此外目に障害を起す事もあり、盲目同様になる者さへある。又何となく身体全体が弱り、人生観迄変って、陰欝になったり自棄的となったりする、現在医学では手術より方法がないから止むを得ないが、之も浄霊によれば完全に治るのである。原因は薬毒と萎縮腎による余剰尿が溜るので前者は膿腫となり、後者は水腫となるので、何れも腎臓の活動を促進させれば治るのである。」

 

                 (「婦人病」文創 S27.)




「此婦人は医師から卵巣膿腫と曰はれ、手術を勧められたが、恰度その際本教を知って手術をせずとも治るといふ事を聞かされると共に、本教の出版物を読んだ事によって、相当理解したのである。処がその膿腫も益々膨脹すると共に、姙娠もしたので、医診を受けるとその都度手術を勧めると共に、婚家の厳父は固より主人まで極力手術を勧める事何回に及ぶも、頑として受付けないばかりか、医師は手術で膿腫を除らなければ、分娩も難しいと口をつくして言ったに拘はらず、九百匁の赤ん坊を安々と産んだのである。而も産婆が見ると、膿腫の陰もないので、後産の時出たんだらうと云った位で、実に幸運を得たのである。(中略)

 

此事に就いて注意したい事は、卵巣膿腫などは、そのまま放っておけば腫れるだけ腫れて、一部に穴が穿き排膿されて必ず治るのである。それを知らないから手術などと、野蛮極まる方法を採るのであるから、その犠牲になる人こそ哀れなものである。」

 

         (「医療に反抗しつつ安産」医革附  S28.)




「(中略)腹膜ではないんですか?よく見てごらんなさい。腹膜だったら腹部がなだらかにふくれてますが、(卵巣)膿腫だったら急にふくれてますよ。」     (「御光話録5号」S24.3.13.)




54歳婦人、5年前右下腹に固まりがある事に気づくが放置、近頃は非常に大きくなり、大体右寄りで鳩尾辺りから肝臓の辺り迄一杯に腫れ上り、下腹一杯に丁度姙娠七カ月位に感じますが、午前中は非常に楽ですが、夕方になりますと非常に張つて、食事も夜は一杯しか頂けません。夜床に入り、左を下に致しますと、左に寄ります。

 

 之は卵巣ですね。卵巣水腫と言つて、卵巣に水が溜つて腫れるんです。之は、やつぱり腎臓が因(モト)ですから、良く腎臓を浄霊してあげると良い。然し、之は或る程度迄腫れますが――随分大きくなるものですよ。まあ、気がついて浄霊すれば、さう大きくならないで済みますがね。

 

で、或る程度迄腫れると、その人の――やはり因は薬毒と尿毒ですからね。それが腫れる丈腫れると、少しづつ溶けて出て行きますからね――小便になつてね。質(タチ)によつて、非常に早く治るのと、そうでないのとありますからね。まあ、あんまり急がないで、気長にやる積りでやれば大した事はないんです。食欲は、その為に胃を圧迫されているから、小さく柔らかくなる迄は仕方がないんです。よくある病気ですよ。」    (「御教集7号」  S27.2.17.)




「(中略)よく子宮内膜炎とか実質炎とか子宮筋腫、卵巣膿腫というものの毒は何処から出るかというと頭からです。それで女は頭の毒が腰に行って、腰から前の方に行くのです。」

 

               (「御教集22号」 S28.5.7.)




「(32歳の女、四、五年前右腹に大きな塊が出来、順次大きく、現在握り拳大に・・・

 

  右腹といふと腹の真中へ寄った所であって卵巣膿腫等で、単純なものである。端へ寄っていれば子宮筋腫等である。右腎臓をよく浄霊すると自然に治る。」      (「講話集補」S24.6.28.)




「(中略)卵巣を除ると頭へ影響する。」

 

                 (「講話集補」年代不詳.)




「(下腹部に塊が出来、段々大きく・・・

 

 之は卵巣で、卵巣膿腫と水腫とあるが、固さと、押した痛みと、熱の有無、位置等診(ミ)なくては正確に判らぬ固ければ膿腫である。腎臓が肝腎であるから、浄めると白帯下になって出る。」

 

                (「講話集補」 年代不詳.)




「(35才婦人、三ケ月程前より下腹部に拳大の固結があり、益々大きくなり、唯今は鼠蹊部より臍下迄拡がり、指で圧しても固い

 

 卵巣膿腫か水腫である。腎臓を浄霊してやるとよい。水腫は姙娠より大きくなる。卵巣急に固くなる卵巣をいくら浄霊してもよけいに拡がる。拡がるだけ拡がる。結局は小便である。之は治りいいのと治り難いのとある。然し苦痛はない。柔かくなると、峠を越した訳である。」          (「講話集補」年代不詳.)




「(61歳の女、昨年の八月より腹がむくみ、現在では臨月の様に大きく、下腹部両側に小さな穴が・・・

 

 卵巣膿腫かもしれぬ。気長に腎臓をやる。小水が出るようになれば治る。膀胱の辺もよくやる。」  (「講話集補」年代不詳.)




《浄霊》

 

 頭、下腹部、腎臓、