H,腎臓病 について H-① 腎臓病
「腎臓といふものは「物を洗ふ水の働き」をするものであります。
それで、心臓が熱を吸収して毒素を燃焼すると灰が出来るから、其灰の如なものを水で洗って流す。-それが腎臓の役目であります。ですから、毒物に中(アタ)ると、非常に下痢をしたり、小便が沢山出る。其際尿は、腎臓が洗った汚水であります。
昔は腎虚などと謂って、精液を造る器械といったものですが、其補助はするが、作り出すものではないのであります。
それで、大熱の出た後などはよく腎臓病を起しますが、それは心臓熱で燃焼した灰が尿に混って出るので、之を蛋白といひ、病気と思ふのでありますが、実は浄化作用の残渣であります。
牛乳を飲むと蛋白が少くなるといふのは、腎臓を弱らすから、洗ふ力が少くなるからであります。
又、窒扶斯や猩紅熱、扁桃腺炎の後など、よく腎臓が悪くなると謂ひますが、之は腎臓が悪くなるんではない、ヤハリ病素の洗ひ渣が蛋白となって出るので、非常に結構な事なんで、間もなく治るのであります。之故に蛋白の出るのは決して悪い意味ではないのであります。
腎臓は、そういふ訳で、水の方の浄化作用の役目で、心臓は火の方の浄化作用の役目であります。ですから、心臓と腎臓は、重要な夫婦役になります。それで、心のシに濁りを打つと腎のジとなってゐるのも面白いと思ふのであります。
又斯うも言へます。心臓は火、肺は空気、胃は土、腎は水の役であります。又、腎臓と肺臓が水で、心臓と肝臓が火の役とも言へるので、又、心臓が霊で肝臓は体、肺が霊で、腎臓は体とも言へるのであります。(中略)」 (「腎臓疾患」療講 S11.7.)
「(中略)蛋白とは腎臓のまわりに溜ったものが滲みて出る。人間の内臓はすべて滲みるやうに出来てゐる。蛋白は小便に混った膿である。浄化作用は九分九厘とめ得るが、全部はとめ得ない。嘘故結局は駄目になる。故に絶対に治らぬ。(中略)」
(「特別講習会御講話」 S15.5.4)
「腎臓疾患に於て、何故尿と共に蛋白が排泄せらるるかといふ事は、医学上未だ明かでないやうである。それでは蛋白とは何であるかといふと、実は然毒又は尿毒、薬毒が、背面腎臓部に凝結し、それが体温計に表はれない程の微熱(掌を宛てれば良く判るのである)によって溶解し、一種の液体となって腎臓内に浸潤し、尿と共に排泄せらるるのであって勿論浄化作用の為である。
故に、蛋白が排泄せらるるだけ病気は軽減するのである。その證左として、私が多くの腎臓病患者を治療の際その溜結毒素の溶解施術を行ふや、微熱が発生して、一時は蛋白の排泄が非常に多くなるのであるが、漸次少量となり、終に全く無蛋白尿となって完全に治癒するのである。私が治療した腎臓病患者は何れも同様の経路をとって完全に治癒したのである。
然し、茲に大いに注意を要する事がある。それは無蛋白尿であっても、腎臓の疾患がある事実である。医家は蛋白のみによって腎臓疾患の有無を断定するのであるから、無蛋白の場合は、腎臓疾患はないといふのである。故に、無蛋白で浮腫のある場合、その浮腫の原因が不明で診断を下す事を得ない実例を、私は度々聞かされてゐる。之は医家も常に経験する処であらう。
では、無蛋白腎臓疾患とは、如何いふ訳かといふと、背面腎臓部に凝結せる毒素の浄化作用がおこってゐない為である。故に、斯様な無蛋白尿患者は、有蛋白尿患者よりも悪性である事は勿論である。そうして此症状である患部は必ず無熱である事で、無熱であるから、凝結毒素が溶解しないから、蛋白が無いのである。」
(「腎臓及び糖尿病」明医二 S17.9.28)
「(中略)ここで注意すべきは、医学では腎臓病の場合尿中の蛋白を恐れ、塩分を禁止したり牛乳を多量に飲ませたりするが、これはナンセンスである。というのは蛋白とは実は前記の如く浄化によって溶けた尿素であるからで、蛋白が出る程いいのである。従って蛋白が出切ってしまえば、完全に治ってしまう。(中略)」
(「腎臓炎乃至腎臓病」ア救 S28.1.1)
「(中略)薬毒というものは一番最初は腎臓に行くのです。腎臓が薬毒を無くする働きをするのです。それで腎臓は或る程度までで、腎臓で固まるか固まらないうちに、みんな頭を使いますから頭に上って行くのです。頭に上って来ると肩に集まるのです。」
(「御教集23号」 S28.6.17.)
「(中略)人によると腰に溜まる場合があります。これは腎臓ですが、薬毒は最初腎臓に集まって、腎臓が薬毒を処理する所です。ところが僅かしか出ないで、それが肩に行って固まるのです。それで肩に行って固まる時と、それが腰に行って固まる事があります。
それはその人の職業によるので、手を使ったり根(コン)をつめたりすると肩に固まるのです。それから農業をする人は非常に腰を屈折したり、坐る仕事でも腰に力を入れる人は腰に集まります。そうして腰に集まったものが少しずつ溶けて足に流れて行き、そこで足が悪くなるというわけです。」 (「御教集24号」 S28.7.5.)
「(中略)それから腎臓が悪いと、こういう所(腰)に溜まりますが、それも肩から下がって来るのです。」
(「御教集24号」 S28.7.7.)
「(腎臓浄化の場合に浮腫が固くなる場合とだぶだぶになる場合があるのは・・・)
毒の種類による。固まり易い毒は硬くなる。毒と本人の性質による。」 (「講話集補」 S24.7.29.)
「(腎臓を患い二回流産、全身浮腫み、疲労倦怠感、腰痛、腹部張り、働きながら回復するでしょうか・・・)
自分で腎臓を浄霊する。働くだけ働いた方が早く治る。」
(「講話集補」
S24.5.23.)