C-⑧ 心臓性神経衰弱

 

E-③ 胃 病                 ③-4,胃 潰 瘍
「(中略)消化薬の連続作用に由る胃壁の破壊である。元来、消化薬は其食物を消化良く、柔軟化するばかりでなく不知不識の裡に胃壁も共に柔軟化されてゆくものである。其軟化された胃壁に偶々固形食物が接触すれば、其個所が破壊される。夫が、胃の激痛となり、又出血もするのである。之が胃潰瘍である。


又斯ふいふ事もある。それは、最も緩慢に胃壁が柔軟化され、極小破壊又は胃壁を血液が滲出(シンシュツ) する事がある。そういふのは激痛と出血がないから胃潰瘍とは気が付かずに、時日を経てゆく、そういふ血液の溜積が古血となって便通に交り、又は嘔吐の中に見る事に由って初めて胃潰瘍を知る事が能くあるのである。」

 

         (「胃病」日本医学の建設(二) S10.5.21.)





「(中略)私が実験上、食欲不振や不消化の患者に対し、胃薬服用を廃止さすに於て、其病的症状は漸次消失し、患者は其意外に驚くのである。又、それ以外に重大な事がある。それは消化薬は食物を柔軟にし、溶解するのであるが、食物丈ならよいが、胃壁に対しても同様の作用をするので、之が最も怖るべき事なのである。


即ち、消化薬連続服用に由って、或程度柔軟化した胃壁は、僅かの固形物が触れても亀裂するので、其亀裂によって血液が浸潤し、それが吐血、血便、痛苦の原因となるので、之が即ち胃潰瘍である。故に、胃潰瘍とは、胃薬の連続服用が原因であるに係はらず、胃潰瘍を薬剤によって治癒せんとする、西洋医学の誤謬は、実に恐るべきものである。」     (「薬剤の害毒」医書 S11.4.13.)

 

                (「胃潰瘍」医試  S14.類似)





「(中略)胃潰瘍は全く薬と飲酒が原因で、特に薬剤の方が悪性であります。それは、胃薬は食物を柔軟化させると共に何時しか胃壁も柔軟化さしてしまふ。それが為少しの固い物が触れても、亀裂を生じ易くなり、其結果血液が滲出するのであります。其血液が胃の一部に滞溜して、便に混入して出る事があります。


此場合、古い血ほど黒色なのであります。出血がなくとも胃潰瘍といはれる事がありますが、出血が無ければ潰瘍にはなってゐないのであります。亀裂が大きい程出血が多量であります。口から血を吐くのはそれであって、斯ういふのは血が新しいから赤いので、之は重症であります。


 然るに、此胃潰瘍を薬で治そうとするが、それは不可能であります、何となれば言ふ迄もなく、薬が原因の病気であるからであります。


 胃潰瘍は、薬をやめて痛みと出血のある内は流動食ばかり摂らせ、出血が止まばれお粥のやうな物を食はせ、そして段々普通食にすればいいので、衰弱さへ甚しくなければ必ず治癒するのであります。日数は軽症で一ケ月位、重症で三ケ月位であります。」

 

                (「胃潰瘍」療講 S11.7.)





「次に、胃潰瘍の原因は、大部分消化薬の連続の為である。稀には大酒の為もある。それは消化薬が食物を柔軟にすると共に、胃壁をも柔軟にするからである。柔軟化した胃壁に食物中の固結物が触れると、そこが破れて出血する。それが胃潰瘍の出血であり、痛みも伴なふのである。


そうしてその多くは、最初胃壁の一部に極微小の欠陥を生じ、少量の血液が不断に滲出する。それが胃底に滞溜し、漸次増量するに従ひ、消化を妨げる事がある。又その出血が、胃壁から、外部へ浸潤し、胃以外の局所に滞溜し、又は腸の上部に滞溜する事もある。


此滞溜が多量の場合、胃部より腹膜部にかけて膨満し、浄化作用によって嘔吐する場合、驚く程多量の血液を出すが其際の血液は、コーヒー色を呈し、熟視する時、多少の微粒状血液を見るのである。又此血液滞溜が幽門部を圧迫し、幽門狭窄を起す事もあって、その為嘔吐を促進するのである。(中略)


 大酒の為の胃潰瘍は、実は大酒家は飲酒後又は飲酒中に、胃薬を用ひる癖の人が多いので、そういふ人は、酒の為よりも、胃薬の為である。


 そうして極稀ではあるが、胃薬も用ひず、痛み等もなく、何等の原因もなしに吐血又は小さな血粒が痰に混って出たりする事がある。此症状は医師も診断に困るのであるが、先づ胃潰瘍に近い症状である。之は如何なる訳かといふと、胃の一部に極微な腫物を生じ、そこから血液が滲出するのであるから、一時吐血があっても放任しておけば自然に治癒するのである。」

 

              (「胃疾患」明医二  S17.9.28)

 

              (「胃疾患」天 S22.2.5.類似)





「次に胃潰瘍であるが、此原因は胃薬永続の為である。何しろ胃薬には消化剤として必ず重曹が入ってをり、重曹は食物を柔かにすると共に、胃壁までも軟かにブヨブヨにして了ふので、その為粘膜に極微な穴が穿き、其処から絶へず血液が浸出する場合と、固形物が触れ亀裂を生じ、出血する場合との両方がある。


出血にも二通りあって、一は少しづつ胃底に溜り、黒色の粒となって、糞便に混って出る場合と、液体となって嘔吐で出る場合とがある。嘔吐は珈琲色の液で、其中に点々と血粒を見るが、珈琲色は血液が古くなったものである。而も驚く程多量に出て洗面器一杯位毎日吐く人もある。然し斯うなっても割合治りいいもので、其際の鮮血は新しい血液であるから、衰弱も相当するが、心配する程の事はない。


 処が此病気も服薬を廃めて、血の出る間だけ流動食にし、血が減るに従ひ粥から普通食に移るやうにすれば必ず治るのである。茲で注意すべきは、潰瘍の場合流動食、安静、止血剤等で一時固めるので、此固りがに見られ易く、斯うなった人は胃の周囲に薬毒が充満してをり、之が濁血、膿、ヌラ等になって、絶えず胃に還元し嘔吐するのである。


勿論胃の容積も減るから食欲不振となり、衰弱斃れるのが殆んどである。又癌の場合肉食多量の人は、肉の毒も加はって経過も不良であり、肉食人種に胃癌の多いのも其為であるから、之を治すには肉食も廃め、菜食を主にすればいい。」

 

              (「胃病と心臓病」医革  S28.)





「(胃潰瘍、胃下垂で、一時間以上しても寒気が治り悪(ニク)い場合は――

 

 何処を浄霊してますか。

 

肩胛骨と脊柱の間、胃の裏をしてをります・・・

 

 もう少し下ですがね。大体裏に、何しろ固まりがありますよ。それから、着物の上からでも解りますが、一番熱い処があるから、そこに毒がある。そこを浄霊すれば良い。見当違いしているんです。着物の上からでも、一番熱い処があるから、そこを浄霊すれば良い。」           (「御垂示録8号」 S27.3.1.)





「(中略)胃から膵臓、十二指腸、肝臓等に無痛の腫物が出来、それが割れて始終滲むように出血して便に混ずる事がある。胃潰瘍の血は良い血であるから出ぬ方がよい。そして血の出る間は流動物にする。野菜を多く食すと出血は止る。」

 

                (「講話集補」S23.10.28.)





「出血がなければ胃潰瘍ではない。」 

 

                (「講話集補」S24.10.28.)





「(胃潰瘍の浄化、食べても吐瀉、同時に便通もなく、身体も大変衰弱・・・

 

 便通がないのは食物が少い為であるから病気でない。薬を吐いたのであらう。背中をウンと浄霊する――塊がある。」

 

                 (「講話集補」S25.5.6)





《浄霊》

 

 肩、背面胃部回り(背中の両側、肋骨末端部)、横からもする、

 

 臍の回り、腎臓


 胃の下部、一番熱い処