B-④ 歯 病
④-2,歯 痛
「歯痛の原因としては――1つは、歯根膜炎で、「歯の根」に膿が溜るもの。もう1つは、歯神経の痛むもの-との二種であります。本療法で、非常によく治るんであります。歯痛を治療する場合は――先づ最初に「上歯が痛むか、下歯が痛むか」を訊き、其部を外から治療するのであります。之は、水膿が「歯の根」へ集溜する。その膿が外部へ排泄されよふとして骨膜を穿孔する。それが「激痛」なのであります。故に、穿孔されれば痛みは軽減しますが、膿が外部へ出た為に「頬が脹れる」のであります。(中略)
もう一つの歯神経の痛むのは――歯に腐蝕が出来た為に、神経が露出する。それへ冷水や湯茶等が滲みて痛むのであります。之は歯医者へ行って神経を殺してもらふのが一番速く治るのであります。よく歯がブラブラして、抜かふかどうしよふかと迷ふ人がありますが、それは歯の根に膿が溜ってゐるので、浄化すれば、根が締って治るのであります。(中略)」 (「歯疾患」療講 S11.7.)
「(中略)私は以前歯痛を治癒すべく、その局部を施術した処一時的効果はあったが、復(マタ)痛み出したので頸部淋巴腺を施術した所、一旦治癒したが翌日復痛むのである。従而頸部淋巴腺の筋を下方へ辿って胸部を施術した処、一旦治癒したが復翌日痛み始めたので、今度は又下方へ向って施術探査しつゝ、終に盲腸部までに及んだのである。(中略)
それは此人は盲腸を数年前手術したので、其際の薬毒が固結してをり、それが歯齦から排除されようとして運動を起したのであるから、盲腸部を施術した処、今度は完全に治癒したのである。歯痛の原因が盲腸部にあらうとは、之は夢にも思へない事であらう。(中略)」 (「夜と昼」明医三 S18.10.23)
「(中略)歯痛によっては、其原因が盲腸手術の時の消毒薬が毒化し、歯茎から出ようとする為もあるから、盲腸部を浄霊すると、よく治るにみて明かである。(中略)」
(「浄霊の急所」医学断片集 S27.2.27)
「今日歯の痛みに就て、最も多い原因は何かというと、虫歯の空洞をセメントや、アマルガムを詰める場合、必ず消毒をするが、之が悪いのである。というのは消毒薬が時日を経ると、腐敗して一種の毒素となり、其毒素が排除されようとして歯根に滲透し、骨へ穴を穿け、肉を破って出ようとする。其激痛を歯医者は歯根膜炎というのである。
とすれば絶対消毒薬を用いなければ、何を詰めても、決して痛む事はないのである。としたら消毒薬ではない。増毒薬と思えばいいので、之を一般の歯医者に知らせたいと思うが、何よりも試してみればよく分るであろう。」
(「歯の痛み」医学断片集 S27.6.4.)
「(中略)そうして歯痛の原因が盲腸手術の為がよくあるのも、一寸意外に思うであろうし、凡ゆる手術の際の消毒薬が色々な痛みの原因になる事も、非常に多いものであるから、身体の何処かに激しい痛みや、執拗な痛みのある場合、既往の手術を想い出せば必ず肯くであろう。」 (「薬毒の恐怖」 S27.9.10)
「(中略)二十歳位の女性、右の歯が非常に痛むので浄霊した処、間もなく痛みは止まったが、翌日又痛いと言って来た。普通の歯の痛みなら一回で治る筈だが、まだ治らないのは他に原因があると思って、歯の下部から順次下方へ向って押してみると、胸部に固結があり痛いといふので、其固結を溶かすと直に治ったが、翌日又来てまだ痛いといふ。
私は不思議に思って、尚下部へ向って段々押してゆくと、盲腸部が非常に痛いといふので、そこを浄霊した処、それですっかり治ったので、訊いてみると、以前盲腸を手術したといふ。それで判った事は、其時の消毒薬が固結し、浄化が起ってそれが胸部を通って歯茎から排泄しようとした其痛みであった。之にみても歯痛の原因が盲腸部であったといふ事は、実に想像もつかないのである。」
(「人形医学」文創 S27.)
「(中略)劇しい歯痛は膿が骨に孔をあけるからで、その時の膿は殆ど薬です。外の場合でも劇痛は薬毒と思って差支へない。私の子供は生れた時から薬をのませないので痛みなんか殆どないですね。鬼歯といふのは膿の固り――毒結があるため歯が曲って成長するのです。治ります。」 (「御光話録」 S23.8.28.)
「(中略)こゝ(歯)から毒が出ようとする。下歯の痛みは、之(頸部淋巴腺)がこう(下歯に向い)いく。上歯のは頭の毒がいく。(中略)」 (「御教集4号」 S26.11.15)
「(中略)それから歯が痛くなりましたが、歯を浄霊すると水洟が出ました。ですから水洟は歯からも出るのですから面白いです。」
(「御教集18号」 S28.1.26.)
「(中略)それから淋巴腺から影響する熱は、芯に熱がなく、どこか浅い感じがします。熱に力がないような感じがしますから分ります。(中略)それから淋巴腺に熱の無い人はないくらいなものです。中耳炎は無論この毒が溶けたものです。それから歯の痛いのもやはりこれです。何処かに固まりがあります。」
(「御教集22号」 S28.5.5.)
「(中略)盲腸の手術が歯痛に一番現われるのです。これは思いもつかない事です。ですから歯が痛くて浄霊して、一回か二回で治るのなら其処だけのものです。大体歯の痛みの原因というのは、歯を抜く時や或いは歯にセメンや何かをつめる場合に、その前に消毒薬を塗りますが、それが原因です。
これは前に何かに書いた事がありましたが、歯医者に行って歯につめる場合、必ず前に消毒をしますが、そうすると必ず痛みます。その消毒薬が腐って出ようとするからです。それが痛みになるのです。だから何も消毒をしないですれば決して痛みはありません。これも実に馬鹿なものです。
ところが一回や二回で治らない場合には盲腸の手術を聞いてみるのです。この盲腸を手術した時の消毒薬がだんだん上って行って、胸を通じて歯から出ようとするのです。」
(「御教集31号」 S29.2.26.)
「(歯痛の原因・・・)
歯の薬毒で痛む。歯の消毒薬が痛みの原因である。つけなければきっと痛まぬ。消毒薬が腐って出ようとして骨に孔をあける。歯ぐきが痛むのである。」 (「講話集補」年代不詳)
「(長期間の歯痛の原因・・・)
歯でなく肉が痛む。長期間痛むのは凡て肉の痛みで、歯痛ならすぐ治る。無論薬毒で、力ある人なら簡単に治る。」
(「講話集補」 S25.5.21.)
「(中略)歯の痛みは、歯根膜にある毒が骨を通って出る。」
(「講話集補」 S23.8.16.)
《浄霊》 歯根膜炎-歯痛個所
歯神経痛-脳天、痛い所。
※(一、二回で治らず盲腸手術の場合は盲腸部)
上歯-側頭部、 下歯-頸部淋巴腺