③人間の体内毒素に就いて
(中略)病気の初めは霊に曇りが寄って来る。此の曇りが出来る為に血が濁る。此の血は霊の物質化したものである。
人が死ぬと血が非常に減ってしまうのだが、医学は血は凝結して終うのだと言っているが、只単に凝結するが為にあれ程減少するのでは決してない。血の中から何か減るから凝結して少し、ホンの少しばかりになってしまうのである。此の沢山ある、此の血液を多量にしているのは霊が物質化しているからなのである。
死亡すると此の霊が抜け出すから自然何時とはなしに減少して来るのである。此の濁った血が益々多くなり、それが浄化作用を起すと浄化された粕が白い物になる。この白い粕は白色原素となり、濁った血のところから放出されているのである。
人体には漿液があるが、この漿液の中へ白色原素が溜るとそれが膿となる。水膿とはこの淡いものであります。それが段々膿液となるのである。この膿液が段々濃くなり、多くなるに従い病気が発生するのである。故に霊体の曇りが病気の原因であり肉体へ出たのは結果なのである。(中略)」 (「天照皇大御神」観講 S10.9.15)
「私は常に現代人は毒の塊だといっているが、随分酷い言い方と思うかも知れないが、これが事実であってみればどうにもならないのである。信者の誰もが知る如く、今日どんな人でも祖先から受け継いだ先天性薬毒と、生まれてから入れた後天性薬毒との、二種の薬毒によって毒の固りになり切っている。
というのは私は二十数年来今日迄、何千何万の人間を取扱って来た経験によっても、そうでないものは一人もない。残らずといいたい程人間の形をした毒の塊といっていい。勿論浄霊によれば容易に溶解排除せられ、病気も生命に別条ないまでに快くなるが、薬毒全部を除ってしまう事は、先ず一生かかっても難かしいであろう。
このような訳だから今日人間の形をした毒の塊が高慢な理屈を言ってノサバっているのだから、これを吾々から見れば滑稽千万であり、碌な智慧も出ないのは当然であろう。そうして私が常に唱えている如く、その毒は人間が神経を使う所程集溜固結するのが法則であるから、近代人の如く非常に頭脳を使う以上、首の周りから肩へかけて固っている。どんな人でもその辺を探れば必ず大小様々の固結やグリグリがあるからよく分る。
この固りの浄化作用が風邪であるからそのまま放っておけば毒素は順調に排泄され治るものを、無智な医学は薬その他の手段で出るのを停め、固めようとする。その上その為の薬毒も追加されるとしたら、それだけ固りも増え、益々毒塊人間となるのは当然で、浄化も起り易くなり、今日の如く病人が多いのである。
然も頭脳が最も侵される為、近頃の如く頭の悪い人間が増えるばかりで、どんな人でも頭痛、頭重、朦朧感、焦躁感、眩暈(メマイ)等の苦痛のない人は殆んどあるまい。この結果物の判断力が鈍く、正邪の区別さえつかず、常識の欠乏、智能の低下、鈍智鈍感、何事もその場限りで済ましてしまうのは、御自分を見てもよく分るであろう。従って病気、犯罪、貧困、争い等々忌わしい事の多いのは驚くばかりで、社会は宛ら地獄絵巻である。(中略)
今一つ言いたい事は、近頃の如く社会各面に於ける忌わしい問題の多い事である。交通事故、火災、鉱山の災害、殺傷沙汰、自殺、心中、裁判沙汰等の外、風水害、農村の病虫害等々、要するにその悉くは頭脳の明敏を欠く結果で、その原因こそ薬毒であるから、何としてもこれに目覚めさせなければならないと痛感するのである。(中略)」 (「毒塊人間」 S28.9.16)
「(中略)この間も読んだとおり今の人は毒塊人間だからして、霊の方もやっぱり曇りの固まりみたいなものですから、そこで今言う急所の発見が少しもできないわけです。しかしだんだんそういう人間が増えているのです。つまりだんだん薬毒が多くなって来るからして血が濁る、そこで霊が曇る、という事になる(中略)」
(「御教え26号」 S28.9.7)