A-⑮ 脳 震 蕩
「よく高所から墜ちたり、転んだりして脳震盪を起す事がありますが、脳震盪でも嘔吐さへなければ脳の内部は異常がないので、若し嘔吐が頻繁にあれば内出血した事になり、生命は覚束ないと見るべきであります。
二、三回の嘔吐ならば内出血が少いので、生命の危険はまあないが、五、六回以上の場合は生命の危険があると見ねばなりません。」 (「脳震盪」療講 S11.7.)
「次に、脳震蕩であるが、之は高所から顛落するか、又は脳を強打された場合に起るのである。そうして内出血の甚だしい場合、生命を失ふに至るのである。内出血多量である場合は盛んに嘔吐をなし、又、耳孔へ血液が浸潤する事もある。二三回位の嘔吐なら生命に別条はないが、数回以上の場合は、生命の危険を想ふべきである。(中略)すべて脳に関した病気の軽重を知るには嘔吐の多寡が一番確実である。」 (「脳疾患」明医二 S17.9.28)
「(中略)脳震蕩は病気ではなく傷害である。之は勿論高所からの顛落又は打撲等によって内出血を起し、脳髄機能に支障を与へるので、軽症は生命に別条はないが、重症は生命にまで及ぶのは人の知る処である。此重軽を知る方法として、最も適確なるは嘔吐である。嘔吐二三回位ならば、先づ助かるとみていいが、五六回以上頻繁に渉る場合と、昏睡又は耳孔や眼球よりの出血があれば、先づ生命覚束ないとみて間違ひないのである。(中略)」
(「脳疾患」天 S22.2.5)
《浄霊》 打撲した所