A-① 頭の病気の急所
「(中略)焦燥感に就て、説明してみよう。元来、人間の頭脳の作用は、大別して理性と感情とであり前頭部は理性を、後頭部は感情を司る。理性とは、智慧、記憶、考慮等であって、学者の如き例外なく前頭部が発達してゐるのは、常に理性的の仕事をするためである。又感情即ち喜怒哀楽を司るのは後頭部であるから、後頭部の発達した人は、感情が優れてゐるのである。故に男子は前頭部が発達し、女子は後頭部が発達して居り、白人は前頭部が発達し、東洋人は後頭部が発達してゐる事実をみても明かである。
従って前頭部に毒素があり微熱がある人は、考慮が散漫で精神集注が困難となり、記憶も鈍く且つ物に倦き易いのである。学生なども成績の不良なのは斯ういふ症状によるので、私が治療した頃、此前頭部の毒素を解消するに従ひその成績が目立って良くなったのである。又後頭部の毒素と微熱は、感情を惑乱させるから、焦燥感が起り易いのである。」 (「脳疾患」明医二 S17.9.28)
「(中略)すべて脳に関する病気の重い軽いは嘔吐の回数で判断するのが一番正確である、先づ二三回位の嘔吐ならいいが、五六回以上は生命の危険信号と思っていい、この患者などは医療のみをしたら、死はまぬかれなかったであらう、次に黒便が出てから、頭痛が軽減したというのは、原因である毒血が出たので凡て脳疾患は毒血の為であるから、痔出血なども出血後は脳の軽快を覚えるのである、(中略)」
(「おかげばなし批判」救五十号 S25.2.18.)
「(中略)頭が悪いと言う事は祖先が霊界で苦しんでいると言う事ですね。こう言うのは祖先の罪のメグリですね。それが頭に来ます。霊界で祖先が非常に苦しんでいる。早くお祀りさせて、徹底的に信仰させる。それより他に救われる道はないです。」
(「御教集2号」
S26.9.8)
「私は頭の病気は、首の周囲、延髄、後頭部の辺を主として、浄霊するように曰ってあるが、近頃は前頭部から額、顳(コメカミ)等の部分に、浄化の発っている人が多いから、其辺をよく浄霊した方がいい。其場合右の辺に掌を当ててみると、熱があるから直き分る。従って前額部が冷たい人なら、先づ頭はいいと見て間違いないのである。」 (医学断片集(十七)「頭の病気」 S27.7.30)