8-⑩ 咳嗽(せき)と喀痰及び逆上(のぼせ)
〔咳 嗽(せき) と喀 痰〕
「(中略)咳嗽は気管の浄掃及び汚物(喀痰)の、排除作用である。」 (「錯覚的治療」明医 S11.5.15)
「股の熱は全身的の熱になり、咳と痰が出る。」
(特別講習会御講話 S15.11.9)
「次は咳嗽であるが、之も驚くべき大誤謬がある。それは、肺患が原因で出るのは、殆んど無いのであって、其大方が喘息である。喘息の原因が、医学では気管の疾患としてゐるが、之も誤りである。実際は横隔膜の下部、即ち臍部両側から上方へかけての膿の溜結の為である。此部を指頭で圧せば必ず硬結があり、痛みを感ずるのである。(稀には無痛のものもあり)故に此膿結を解溶するに於て、患部は柔軟となり、咳嗽は消失するに見て明かである。」
(「驚くべき肺結核診断の誤診」
S11.5.3)
「(中略)咳嗽の原因は身体凡ゆる局部にある事は既に説いた通りである。そうして医学が、咳嗽の原因を咽喉が悪いとしてゐるのは、あまりにも見当違ひである。故に咳嗽を止めようとして吸入法を行ふが、無効果である事も、既に述べた通りである。但だここでは強い咳嗽と弱い咳嗽の原因を述べてみるが、強い咳嗽とは、喀痰の濃度であるのと、喀痰の多量である為め、吸引に力を要するからである。
それに反して軽い咳嗽は、喀痰の稀薄と少量なるためである。軽い咳嗽の場合、全然喀痰をみない事もあるが、之は微粒であるからであって、斯様なのは大抵、咳嗽後相当の時間を経て、少量の喀痰があるものである。
そうして、咳嗽の原因である喀痰は、意外な局所から出る事がある。それは脚部又は頭脳及び顔面であって、之等は医学では想像もつかないであらうが、私が治療の際、右の部の毒素溶解法を行ふや、間髪(カンパツ)を容れず咳嗽が出るにみても、疑の余地はないのである。(中略)」 (「咳嗽及び逆上」明医二
S17.9.28)
「喀痰とは、溜結毒素が発熱の為に溶解した液体毒素であり、それを吸出するポンプ作用としての咳嗽である事は曩に述べた通りである。(中略)
抑々溜結毒素なるものは、人体如何なる局部に成立するやといふに、その原則としては神経を集注する個所である。即ち左右の淋巴腺、扁桃腺及び耳下腺附近、前後頭部、左右の延髄部、肩部、肩胛骨部、背面腎臓部、胸の付根、腋窩(ワキノシタ)、肋骨部、横隔膜附近、胃及び肺臓部、腹膜部、鼠蹊部淋巴腺等であって、殆んど全身に渉るといってもいいのである。
それ等毒結が、一度第二浄化作用が起り、溶解し喀痰となるや、瞬時に肺臓内に移行する。その速かなる事間髪を容れぬ程である。之を以てみれば、喀痰は一定の通過路がないに係はらず、凡ゆる臓器を突破するのであるからその神秘なる事、想像に絶するものがある。(中略)
右の如くであるから、喀痰も咳嗽も喜ぶべき浄化作用である。然るに医学に於ては喀痰や咳嗽を、病気悪化作用と誤解し、極力之を停止させようとするのであるから、如何に誤ってゐるかが判るであらう。而も咳嗽は咽喉部の支障として吸入法の如き方法を行ひ、又は咳嗽止め薬等を使用するが、見当違ひであるから、如何程治療すると雖も、その効果のないのは当然である。」
(「咳嗽と喀痰」結正 S18.11.23)
「(中略)咳嗽発生の原因は実に身体凡ゆる局部からであって、(中略)意外と思ふのは頭脳、顔面、歯齦、手足の指、特に股間陰部等にある固結毒素を溶解施術するや、間髪を容(イ)れず咳嗽し吐痰するのである。私は以前弟子である某医学博士の股間を施術した事がある。その都度咳嗽吐痰をするので、その博士は曰く『仮令(タトエ)、毒結が溶解排除されるとして、間髪を入れず喀痰が咽喉部に移動するのは如何なる脈管を通過するのであるか不可解極まる。』といふのであるが、それに対し私は斯う説明したのである。『人体内の生理作用は、不要物を排除する場合、筋肉も臓器も難なく一瞬にして透過するので、此理は霊と物質の関係を知るに於て、容易に理解し得るのである。』と。(中略)」
(「咳嗽および逆上と耳鳴」天 S22.2.5)
「咳:1、肋間神経。2、横隔膜。3、臍のまわり(喘息)。4、股より陰部の毛の際(恥骨)。5、腎臓部」 (御講話 年月不詳)
「(中略)咳が最も出るのは、ここ(頸部淋巴腺)ですね――大抵、ここか。延髄は咳は少ないです。之は水洟の方です。あとは肩ですね。背中も無論ありますよ。左の方がきつと多いです。それを浄霊するんですね。」 (「御教集5号」
S26.12.8.)
「(中略)咳の出る所は決ってる。一番気のつかぬのは頭で、人間咳の一番出るのは頭である。歯齦からでも咳が出る。割合いに多い。」 (「講話集補」 S25.2.22.)
《浄霊》 肋間神経、横隔膜、臍のまわり(喘息)、 股より陰部の毛の際(恥骨)、腎臓部、
頸部淋巴腺、熱のある部、その他身体凡ゆる局部、
〔逆上(のぼせ)〕
「逆上(ノボセ)は、世人の考へるやうな血液が上昇するのではない。顔面又は額部に溜結せる毒素の浄化作用で、紅潮を呈するのはその熱の為である。(中略)」
(「咳嗽および逆上と耳鳴」天
S22.2.5)
「茲で誰も気がつかないものに、顔面皮膚の悩みがある。之は顔が逆上せたり、軽い痛みや、痒み、引張られるやうな感じがする婦人がよくあるが、之は薬剤入の化粧品を無暗に使ふからで、其薬剤が不知不識の内に滲透して毒素化し、顔面の毛細管から滲出しやうとする為で、大いに注意すべきである。」
(「口中の病など」文創 S27.)
「(中略)のぼせると言うのは、頭に毒があつて、そこに浄化が起るんですから、頭を良く浄霊する。」
(「御教集6号」 S27.1.17)
「(中略)化粧品中毒が大変なものです。よく、のぼせ症と言って、のぼせるのがありますが、これは男には少なく女に多いのですが、これは化粧品中毒です。昔はおしろいだけですが、おしろいには鉛がはいっているので、この鉛毒だけだったのです。ところが今日では薬を入れてます。特に舶来のおしろいには薬を入れてあります。(中略)」 (「御教集19号」
S28.2.16)
《浄霊》 顔面,額部