8-② 微 熱
「人間が運動する結果として疲労する事は誰もが知る所である。之は何故であるかといふと、激しい運動や又は普通運動にても持続する場合浄化作用が発生するからである。それが微熱であるから、疲労時を診査する場合、腎臓部、腰部又は脚部に必ず微熱をみるのである。
此理によって、運動をすれば浄化熱が発生する。それによって毒素が軽減するのであるから、疲労する程の運動は、健康増進に対し最も良いのである。然るに医学に於ては右の理を逆に解して、過労を恐れるといふ訳である。勿論浄化作用の熱の意味を知らない医学としては無理もないであらう。
(中略)然るに私の説の如く、過労は寧ろ健康上最善なる方法である事を知れば、能率の上に如何に大なる効果を及ぼすかを想ふのである。(中略)
次に倦怠感とは、大した運動もせぬに常に微熱が発生するのであるから、之等を治癒せんとするには、大いに運動して高熱を出さしめる方が速く治癒するのである。それは微弱である浄化を強烈にする事によって、毒素の排泄が速かとなるからである。」
(「過労及び倦怠感」結正
S18.11.23)
「(中略)よく泣癖の赤児がある、それは虫気の為とか虫が強いとかいうが、斯ういう赤児を診査すると必ず頭脳及び肩部に微熱がある、赤児で肩の凝っているものも沢山ある、之等を本教浄霊によれば、毒素は軽減し無熱となって泣癖は全く治癒するのである、又児童で怒り易く、親に反抗する性質のものも必ず右の赤児と同様の症状で、之又浄霊によって治癒し従順となり、争いを嫌うようになり、学校の成績も可良となるのである、夫婦仲の悪い原因も同様で、浄霊によって親和するようになるのである。
(中略)根源は頭脳と首肩附近の毒結の浄化熱とすれば、それを全治させる事こそ唯一の解決の手段である、(中略)」
(「大三災と小三災」 S24.8.13)
「微熱というものは、医学では殆ど肺自体からのように思っているが、之は大変な間違いで、肺炎、肋膜炎、肋間神経痛以外は殆んどないもので、一番多いのが左右の頸部淋巴腺部で、どんなに健康な人でも大なり小なり、左右何れかに必ず腫れがあり、其処に微熱がある。此為頭痛、咳嗽、食欲不振や、偶には手足の障害を起す事もある。次は頭脳と右か左かの延髄部で、面白いのは耳鳴の殆んどは延髄部の浄化である。次は肩、腋の下、両股鼠蹊部等である。
医師はよく原因不明の熱だなどというが、之は医学が幼稚の為で、前記の個所を診れば必ず分るのである。従って右の個所に浄化が発り、熱で溶けた毒液が肺に侵入する為、肺が原因と間違えられるのである。」 (「結核附随病」結信 S27.12.1)
《浄霊》 頭脳、首肩附近(頸部淋巴腺)、腋の下、肋間、
両股鼠蹊部、腎臓、患部等全身の
微熱部の探査により急所を発見する。