8-⑯ 息切れについて
「息切れは肺の周囲、つまり肋骨及び其附近や横隔膜部に毒結があり、浄化で溶けても痰の濃い場合容易に肺に浸入し難いので、肺の方から吸引する。それが息切れである。そういう人は肋骨附近を圧してみると、必ず痛みと微熱があり、固結もあるからよく分る。勿論喘息もそうであるが、喘息は横隔膜部の毒結が特色であって、凡ての息切れは若干痰が出れば、直に治るにみて右の理が分るのである。(中略)」 (「結核附随病」結信 S27.12.1)
「肋膜の残れるあり、息切れする《 図3参照》
息切れ-肺の外部か内部に圧迫するものあり。内部の時は痰があり、喉の付根で音してヒュウヒュウいふ。肺の容積減ってる時、どこかに熱あり、そこに痰がある。」(御講話 年月不詳)
「(中略)動悸や息切れは、心臓が悪いんじやないんだからね。他に原因がある。こう言う処(咽喉)が悪くてドキドキするのがありますからね。(中略)」
(「御教集4号」 S26.11.1.)
「(中略)それから息切れも覚えておかなければなりません。これは大体原因が二つあります。一番多いのは肋間神経痛です。胸から肺の周囲、背中の方にかけて毒があるのです。こういうのは押してみれば分ります。自分で押してみても分ります。それで押して痛いのは、其処に毒があるのです。そういうのは息切れがします。それで歩いたりすると浄化が起こって幾分溶けるので、それを肺の方で吸い寄せようとするので、これが息切れです。ですから押して痛い所を浄霊するとよいのです。息切れというのはいやなものです。喘息などもそういう訳です。
それからもう一つは腰に非常に原因があります。尾底骨(ビテイコツ)の附近に毒が固まって、多く歩くと腰が痛くなって、そうして息切れがするのがあります。これは若い人より年取った人の方が多いです。そうしてその腰の痛いのは、結局腎臓ですから、そういう人は腎臓の所に非常に固まりがあります。それで腎臓の毒が溶けて腰に固まるのです。だからそういう人は腎臓を主にしてやるのです。ですから腎臓と肋間神経痛というように思えば、息切れの原因というものは分るし、その浄霊によってなおります。(中略)」
(「御教集22号」
S28.5.7)
「(中略)よくあるものに息切れがありますが、この息切れの原因もいろいろあります。その主なものだけを話します。第一は熱のための息切れで、よくあります。この息切れは首の廻り、特に延髄附近に固まりがあって、これに熱が出て、そうして息切れをするのです。もう一つは肋間神経痛で、胸、横腹の場合と、それから腰の場合です。腰の場合は歩くと息切れをするので、不断はそうまでないのです。
それから非常に強い息切れで、ほとんど息の止まるようなのがありますが、そういうのは肋間神経痛によるのです。そういうのは胸から横腹を押してみると非常に痛いのがありますから、それが溶けて、それを肺が引張り出すためのもので、そういうのは非常に強くて、ほとんど死ぬかと思うくらいのものです。その固まりを見つけてとってやるとなおります。これは苦しいのが酷い代りになおるのもピタッと早いです。
それから歩いてなるのは尾底骨(ビテイコツ)の辺で、酷いのは押してみると痛いですが、これは割合奥の方ですから、押しても痛くないのもあります。こういうのは腰のちょうど真中の所をやるのです。そうすると歩いても不思議に息切れはなおってしまいます。(中略)
又この息切れは命に関わるような病気に多いです。息をゆっくりするようなのなら、まず生命の危険はありません。それで息切れは息が苦しいから、咽喉だろうと思うでしょうが、咽喉のための息切れというのはまずありません。(中略)その時分はよく知らないからびっくりして、いろいろやってもどうも分らない。すると横腹の所に行くと、押すと痛いと言うので、これだなと思ってそれをやるとスーッと良くなりました。
ですから息切れが一番酷いのは横腹です。腕の附根です。その次は胸で、横隔膜の毒が酷いです。これは骨の一番おしまいの所に毒が固まっている場合が多いです。又これは喘息の原因にもなります。だから喘息というものは、医者の方で気管支性喘息というのは咳が沢山出るものです。それから心臓性喘息というのは発作的に非常に息が切れるのです。それは今言ったように、ほとんど肋間が多いです。(中略)」 (「御教集22号」 S28.5.15.)
「(中略)それからもう一つは息切れというものは、大体肋骨です。肋間神経痛と言えば痛みですが、肋間神経痛みたいなもので、肋骨に固まった膿が溶けるのです。それが息切れです。よく息切れで咽喉がヒュウヒュウすると咽喉が悪いと思ってやりますが、これは咽喉ではないのです。(中略)
よく医者の方では咽喉が悪いと言います。咳が出ると気管支が悪い、気管支喘息などと言いますが、それは気管支ではないのです。気管支はただ痰をつり上げるためのもので、それでゼーゼー言ったりするのです。ですから息切れというものは肋骨附近にある毒の固まりが、歩いたりすると息が切れるという事は、歩くと軽い浄化作用が起こりますから、此処にある物が少し溶けるのです。溶けると肺が吸収しようとして引張るのです。それで息切れがするのです。
ですから息切れのする場合に押してみれば必ず痛い所がありますから、其処を浄霊するのです。そうすると息切れはずっと良くなります。これが根本です。それで一番多いのは横腹です。脇の下なども多いです。それで息切れをして、今にも息が止まりそうなのは、ちょっと触ってみると固まりがありますから、それを溶かすとスーッと良くなります。ですから、息切れはそう心得ておかなければならないです。
それから、そればかりでなく横隔膜の毒がやっぱり息切れの原因になります。これは喘息に一番多い症状です。それから息切れは腹にあるのもありますが、これはごく軽いものです。姙娠した婦人が、腹が大きくなって肩で息をすると言いますが、これはずっと楽なものです。一番息切れが起こりやすくて苦しいのは肋骨附近と思っていればよいです。
(中略)ただ、咽喉が悪くても、ジフテリヤは咽喉そのものが悪いのです。これだけ心得ていればよいです。ジフテリヤの症状は息をするのに非常に苦しいのですが、一種の特異的症状です。子供などで息が詰まりそうな状態になりますが、これはジフテリヤです。ジフテリヤと百日咳だけは違いますが、その他の息切れというのは今お話をした意味ですから、それを知っていれば、別に大した厄介なものではありません。(中略)」
(「御教集23号」 S28.6.17)
「(中略)それから割合に背中に固まります。それからそれがだんだん下がって行って腰に固まります。これが息切れの原因になります。背中から脇の下、肋間が息切れの原因なのです。(中略)」
(「御教集24号」 S28.7.15.)
「(中略)脇の下に固まつた毒があります。息切れの原因です。それを、肺の方で痰にしてだそうと引っ張っているのです。」
(「御垂示録1号」 S26.8.8)
「(中略)頭の血がなくなると心臓に影響し、ドキドキする。頭を主にして浄霊する。(中略)」 (「講話集補」 S24.)
「(動悸は)(中略)古血が心臓の近くへ行って固まった――胃と心臓の間へ固まったのである。又は腰から心臓へ固まって、一寸した事でも動悸する。二つの中の何れかである。(中略)」
(「講話集補」 S24.11.8.)
《浄霊》 咽喉、頸の廻り、肩、背中から脇の下、肋間、
肋骨付近、横腹、腎臓、尾低骨、
押して痛い所、