8-⑦ 浮腫(むくみ)及び寝汗と発汗 〔寝汗と発汗〕
「肺が悪いと寝汗をかくのが普通である。」
(「天照皇大御神」観講 S10.9.15)
「(中略)盗汗は熱でやき、水で洗ったもの、特に肺の附近の毒素には盗汗となるのが多い。」
(「特別講習会御講話」 S15.4.2)
「次に盗汗は最良の浄化作用であって、高熱によって溶解され稀薄な液体となった毒素が皮膚の毛細管から排泄されるので、之によって大いに治癒は促進されるのである。私の経験上、盗汗ある患者又は治療によって盗汗作用が起った患者は例外なく成績が良いのである。丁度感冒の際発汗すると共に下熱治癒するのと同一の理である。
然るに医学に於ては盗汗は疲労の結果であるとなし、盗汗を止めようとするが之は誤りであって、疲労の為ではなく却て浄化作用旺盛の為であるのである。」 (「肺結核」明医一 S17.9.28)
「次に、盗汗は、医学の解釈では、衰弱の為としてあるが、之も全然反対である。即ち、浄化作用旺盛の結果であるから、盗汗のない患者も、治療するに於て盗汗がおこり、それから恢復に向ふに鑑ても、浄化作用である事は事実である。又、老人には少く、青壮年に多いにみても右の理は瞭かである。
序でであるから、発汗に就て述べてみよう。大体健康者程発汗が多いのであって弱体者は少ないか又は全然ないのが普通である。然るに局部的発汗者がある。こういふ人は大抵右か左の一方的であって、それはその側の腎臓が萎縮してゐるのである。それが為、常に軽微な尿毒がその部に集溜する。それが汗となって排泄せらるるのである。又、発汗すべき理由がなく不用意に発汗する人があるが、之も右と同様の原因で、病的であるのである。」
(「浮腫及び盗汗」明医二 S17.9.28)
「医学の解釈によれば疲労の為といふが之は逆である。何となれば浄化作用の一種であって、熱によって溶解され液体化した毒素が毛細管から滲出するのである。恰度汚れ物を熱湯で洗濯した-その洗ひ水の如きものである。故に盗汗者は割合体力がある訳である。老人に盗汗者の少いに見ても明かである。私の経験上、盗汗者は概ね経過良好である。又感冒の場合、発汗すると治るのも同一の理である。」 (「結核問題」天 S22.2.5)
「(中略)よく頭脳、顔面、腋下等何かの衝動によって発汗する人があるが之は其部に尿毒があり、その浄化としての発汗である。そうして健康者は常に全身的に発汗し易いのが普通で、健康そうに見えても、局部的発汗又はあまり発汗のない人は、何れかに故障があるとみるべきである。」 (「浮腫及び盗汗」天 S22.2.5)
「(中略)又浅部の毒素は発汗となり、上半身のそれは盗汗となり、下半身のそれは多く尿となるのである。(中略)」
(「結核は治る 感冒」自叢一 S24.6.25)
「(中略)首から下の毒素は液体となって排泄される、それが盗汗である。」 (「病気と苦痛」未定稿 年代不詳)
「(中略)人間は水分を口から飲用するばかりではなく、不断に空気中の水分を肺臓の呼吸によって吸収しているので、此量は予想外に多量に上るのである、何となれば呼吸は一分間三十回位、一時の休みもなく吸収しているからである。
右に対し、水分中の必要分を吸収し不必要分を排泄する、それが尿である、処が尿は下ばかりではない、皮膚からも出る、それが発汗である、処が発汗は誰も知る如く熱の為であるから、夏の暑い時に多量に出るのである、故に寒い時は発汗が少量となるからその分だけ尿量を増す事になる、つまり尿も発汗も同じものであるから、臭気も似ている訳である。(中略)」
(「冷えるという事」 S25.2.4)
「(中略)(首から上に特に汗をかき、食事の時、目上の人と会ふ時、湯から上った時等発汗が甚しい・・)
これは病的ですね。首から上に毒が多いんですよ。その浄化なんです。よく、腋の下に非常に冷汗をかいたり、一寸した事で大変汗の出る人がありますが、之はとてもいゝんですよ。だから「汗っかき」は健康ですね。局部的に例へば腰や胸からだけうんと汗の出る人がありますが、之はそこの所に毒が多いんですね。――この人なんか脳溢血を免れますね。頭だけ汗をかく人って随分あるもんですよ。(中略)」 (「御光話録6号」 S24.3.)
「(中略)人間は火ですから何時も皮膚から水分を出してますが、それの濃いのが汗なんです。」
(「御光話録12号」 S24.6.23)
「汗は一つの小便で、言はば皮膚から出る小便である。」
(「講話集補」 年代不詳)
《浄霊》 寝汗:肺の附近 局部的発汗:腎臓、発汗部