C-⑧ 心臓性神経衰弱

 

7-② 肩の重要性
「(中略)人間の健康不健康を判別するに就て最も明確に知り得る方法として、先づ肩部を診る事である。肩部が柔軟で、指で圧して指頭が一寸位没するやうな人は必ず健康であるが、肩部が硬く柔軟でない人は不健康と断定して差支へないのである。結核者は例外なく肩部は固く、重患者と雖も肩部柔軟者は恢復し易く、軽病者と雖も肩部強堅者は恢復困難と共に、強浄化発生し易く、其為生命の危険は免れ得ないのである。故に理想的健康診断法として肩部を診る事こそ、正確であり簡単である事を世人に告げたいのである。(中略)」    (「治療に就ての注意」天  S22.2.5)



「(中略)大体この淋巴腺とか耳下腺の毒は、肩の毒が行くのです。薬毒が体の中にはいると、薬毒というものは一番最初は腎臓に行くのです。腎臓が薬毒を無くする働きをするのです。それで腎臓は或る程度までで、腎臓で固まるか固まらないうちに、みんな頭を使いますから頭に上って行くのです。頭に上って来ると肩に集まるのです。これは手を使ったり、根(コン)をつめたりすると肩が凝ると言います。それが出ようとして鼻になったり痰になったりして出ようとして、これが頸の方まで行くわけです。それで頸が凝るというわけです。ですからとに角肩です。(中略)」

 

               (「御教集23号」  S28.6.17)



「(中略)病気は治ってゆくが、食欲がないと、どうしても物を食べないから衰弱し、衰弱によって倒れるのです。しかも浄化は、熱が出ますから熱というのは体力を消耗します。熱が出れば痰が出るから睡眠もよくとれないというので非常に衰弱して、衰弱で倒れるのです。ですから一番よい事は食欲を大いに出させるのです。食欲を出させるには肩を柔らかくするのが一番です。ですから胃弱で食欲のない人は、胃を浄霊するより肩を浄霊する方が効果があります。

 

(中略)随分酷い病人でも肩の柔らかい病人は助かります。それから、それほどでなくても肩の固いのは駄目になります。大した病気でもないのに急に悪くなって駄目になるのがありますが、そういうのは必ず肩が固いのです。私は前に言った事がありますが、健康診断は他を調べる必要はない、肩をみて、肩の柔らかい固いで健康を決めれば一番間違いはない。と言った事がありますが、そういうようで肩というのは非常に重要なものです。(中略)

 

そこで結核に限らずどんな病気でも、肩を柔らかくするという事が一番です。(中略) それから頭がそうです。首の廻りの毒というのは、最初肩に行って、肩から行くのです。ですから何にしても肩を柔らかくするのが第一番の健康法です。これからはそれをやる事です。(中略)」      (「御教集23号」  S28.6.26)



「(中略)それで自分で浄霊するにも一番は肩ですが、肩で固い所がありますから其処をやればよいです。そうしてごく小さい固まりがある事がありますが、それを浄霊するには、指から霊を出すのです。これは何時も言うとおり触ってはいけません。二本の指でこうやって、中指から霊を出すようにするとよいです。この指から出る霊は強いですから、小さい固まりはよく溶けます。そういうようで何でも急所です。ところがこの急所を外れている事が多いのです。(中略)」          (「御教集24号」  S28.7.5)



「(中略)それからこの前も"結核は肩を主にして浄霊する"という事を言いましたが、これは結核ばかりでなく、心臓病でも胃病でもこれが最も効果があります心臓病の人は必ず左の肩が凝ってます。これが溶けたものが心臓の廻りに固まって圧迫するのです。それが心臓病です。喘息も無論それです。喘息の方は横隔膜の方に固まるのです。ですからよく医者の方では心臓性喘息と言います。それで心臓の活動が悪くなるから肺の活動が悪くなるのです。

 

これはみんな知っているでしょうが、肺は水で心臓は火ですから、火が多くなれば水がよく活動しますから肺にもよい影響がゆくわけです。そういうようで肩を柔らかくすると肺が良くなるという事は、心臓が良くなるからです。それから肩が柔らかくなると非常に腹が減るのです。(中略)

 

肩を柔らかくするために肩を浄霊しました。それでごく固い所は指から霊を入れるのです。そうするとだんだん柔らかくなるのですが、今は去年からみると食欲は倍くらいになりました。(中略)そういうようで食欲が増えるという事は胃の活動がよくなるわけです。

 

ですから肩を柔らかくするという事は、心臓良くなります。ですからこの三つが良くなるという事は、他は問題ではありません。他の事は附録みたいなものです。肝臓が悪いと言ったところで、やはり肩から下がって行って溜まるのです。それから腎臓が悪いと、こういう所(腰)に溜まりますが、それも肩から下がって来るのです。

 

それから糖尿病は膵臓ですが、左の方です。此処も肝臓と同じようなもので、肝臓が悪くなるから圧迫されて、胆嚢も起こり黄疸も起こるというわけですから、大体肺、心臓、胃とこの三位一体が良くなれば問題はありません。

 

あとは頭ですが、今は頭を非常に使わなくては生活できません。昔のように暢気な時代ではないから、どうしても頭を使います。それで頭を使うと、これに固まりが来ます。これは大体は肩に溜まったものが、頭を使うので此処に来るのです。ですから肩を柔らかくすると、これも柔らかくなります。(中略)」

 

               (「御教集24号」  S28.7.7)



「(中略)だからスポーツマンが割に早死というのは肩が固いからです。砲丸投とか棒高飛とか水泳とか、みんな肩に力を入れるから肩が固いのです。又スポーツマンに限って結核になります。これは肩に固まったものが、浄化熱が起こって溶けて咳と痰が出ますから、それは医者に行けば結核にされます。

 

そういうようで肩が柔らかいという事が一番です。子供でも学校の成績の悪いのは必ず肩が固いです。腺病質という、青い顔してヒョロヒョロしたのはみんな肩の病気です。子供などは簡単に肩をやってやるのです。それで浄霊の場合に、前から肩を狙ってやり後からやり、酷い人は上からやれば、だんだん柔らかくなって来ます。大抵本人が肩が凝るという事を言いますから、それで分りますが、子供は触ってみればすぐ分ります。

 

それから赤ん坊に沢山あります。カン持ちや、ジレたり、非常によく泣くのはみんな肩が固いのです。それからよく熱を出すのがそうです。それから扁桃腺は子供に多いですが、やはり肩の毒が行くのです。結局上は肩を主にして、それから頸の廻りです。(中略)」

 

               (「御教集24号」  S28.7.7)



「(中略)この前結核は衰弱をさせない事と、それには肩を柔らかくする事を話しましたが、無論肩を柔らかくする事が一番食欲が出ますから、胃病でも心臓病でも非常に結構なのです。心臓病は左の肩が凝ってますから、この肩を柔らかくするとまず治ります。それから他のいろいろな病気などもそれによってよくなります。

 

今どんな人をみても頸の廻りと頭にありますが、これは何時も言うとおり毒素が肩に溜まって固まり、それが頭を使うと頸の廻りから頭に移行して其処に固まるのですからして、丁度肩が頭の一つの入口です。ですから入口をゴミだらけにするようなものです。門の所をよく掃除しないから、風が吹いてゴミが室内にはいって来るようなものです。

 

それから肩は上半身と下半身のつなぎ目になっているわけです。それで肩を柔らかくするという事が一番肝腎なのです。(中略)それから食欲は肩と心得ていればよいのです。(中略)」

 

               (「御教集24号」  S28.7.16)



「(中略)この間肩を柔らかくしろという事を言いましたが、それはつまり食欲が一番出るという事なのですが、どのくらい柔らかくすればよいかというと、触ってみて、或いは本人でも分りますから、本人が触ってみて、フカフカになればよいのですが、ところがそうなるにはなかなか大変です。何処かしらに必ずあるものです。あるばかりではないので、柔らかい所はないくらいなものです。それがうまく一ぱいに固まってますから、それが当り前のように思うのです。

 

それで或る程度半分くらいに溶けて来ると食欲が大いに増えて来ます。そうすると肥って来ます。痩せているという事は肩です。"肥るのも痩せるのも自由自在だ"という事を前に言った事がありますが、それは肩を柔らかくする事だけで肥ります。それが分れば痩せている人は助かります。これは大体人にやってもらわなくても、自分で溶かすと溶けます。手をくっつけないように少し浮かしてやるのです。(中略)

 

それから上からやってもよいです。とに角食欲さえあれば結局何でも治ります。浄霊すればどんな病気でも治るに決まっているので、ただ治るまでに衰弱で倒れるので、衰弱は食事ですから、そこでこれによって衰弱を防ぐという事になりますから、根本的の事です。(中略)」     (「御教集24号」  S28.7.17)



「(中略)ですから目の悪いので、此処(後頭部)に集まるこの毒というものは肩です。それで肩の毒というものは大体は腎臓です薬毒とかいろいろな物を人間の体に入れると、その毒が一旦腎臓に行って、腎臓で処理されるのです。(中略)そこで腎臓で処理されない分、それは薬毒とかそういった不自然な物は腎臓に行っても処理されないので余るのです。その余った物がだんだん肩に来るのです。

 

人間は凝りますが、それは腕を使わないから肩に来るのです。足は凝りませんが、これは始終歩いているからです。じっとして手を使うとか、そういうために肩に来るのです。ところが手を始終動かしているとそうでもないが、人間は足だけしか使わないから、肩に来るのです。そして頭を使ったりいろんな道具を使いますから、頸や頭に来るのです。それでこの辺の浄化によって溶けて下に下がるといろんな病気になるのです。

 

けれども他の肝臓とか膵臓とか腸の病というのは又違います。それは一旦胃にはいった物が腎臓に行かないうちに、その辺に浸透して行って固まるわけです。(中略)」

 

               (「御教集24号」  S28.7.17)



「(中略)だから上半身の病気は肩を柔らかくするという事が一番よいという事を知って、肩を中心にやるとよいです。それから次は頸の廻りですが、特に延髄附近から淋巴腺、此処は大いにやらなければなりません。(中略)

 

上半身は今言うとおり肩を中心にするのです。下半身は何と言っても腰の真中で其処をやると足がとても軽くなります。又息切れもとてもよくなります。(中略)原因は肋間などはそれほど関係はないようだから、これはおかしいと自分で、今言う腰の尾底骨(ビテイコツ)の附近を浄霊したところが、足が非常に軽くなって息が切れなくなったのです。(中略)腰の此処をやるだけでそんなに違います。」            (「御教集24号」  S28.7.26)



人間の身体は肩より上をやれば一番よく治る。(中略)肩をする時立ってやる方がやりよく、又治り易い。(中略) 肩、胸、胃の毒は大体胃へ溜る、嘔吐する。」  (特別講習会御講話 S15.11.9)



肩を触って熱のある人は、必ず顳〓(コメカミ)に熱あり、此熱は意味があって、コメカミに熱があると頭が重いとか、痛む。子供など癇癪もちである。治療すると性質もかわる。考へがまとまらぬ、こゝは毒がたまり易い。」      (御講話 未定稿  年月不詳)



「(中略)私の健康診断は肩と耳下である。耳下腺をする事である。どんな病気も耳の下が柔かくなっていなくてはいけない。肩の固いのもいけない。(中略)人間の健康は肩が柔かく、次は耳の下を柔かくする事である。」 

 

          (肩耳下の重要性  講話集補  年月不詳)



病気になると毛が薄くなる頭に毒が多いと毛が薄くなる。弱い人は陰部の毛が薄い。濃い人は健康である。結核などやってる人は長くなると薄くなり、死期になると全部無くなる。月経も無くなる。月経が無くなると余程芯が弱ってる。

 

 健康診断の一番よく判るのは、肩の固い人はどんなに健康でも早死する。非常に固まっていて身体全体が弱いのである。肩の固い人は危い。成功した人ほど肩が柔かい。精力があるのである。又、肩の柔かい人は病気も治り易い。であるから健康診断は一は肩、二は陰毛である。弱い人でも、健康になると陰毛が太くて殖える。弱い人は赤くなっている。」     (「講話集補」 年月不詳)