6-② 人体放射能に就いて
「(中略)近代科学に於て凡ゆる生物否鉱物、植物等にも一種の放射能を有してゐる事は漸く知られて来た。私の研究によれば人体からの放射能は最高級のものであって、昔人の言った所謂「人は万物の霊長なり」の如くである。そうして霊は高級である程、その原素は稀薄の度を増し、稀薄の度を増す程機械的には把握し得られないといふ唯物観とは反対の理になる。(中略)
そうして霊は稀薄であればある程、その偉力は増大するといふ。此原則の認識こそ重要である。然し乍ら人体放射能は最も強力ではあるが、人によりその差別の甚しい事も想像以上であり、放射能の強力である程治病力も増大する。
故に私は此放射能を強力化する為身体の一局部に集注させて放射し、曇りの解消に成功したと共に、各人保有の放射能力を一層強化すべき、特殊の技能発揮にも成功したのである。此両者の方法を応用し、原理を知り、経験を積む事によって、驚くべき治病能力を発現し得らるるのである。」 (「自然力」天 S22.2.5)
「(中略)そうしてこの施術こそ人間の掌から放射される不可視光線であって、この光線の本質は火素といって火の霊である。(中略)
話は戻るが右の浄化力こそ、神エホバが火素の本源ともいうべき霊光の玉を私に与えられたのであって(これは腹部の中央に直径六糎位で肉眼で見る人もある)この玉から無限に光波が放射され、その伝達方法として二分の一メートル位の紙片に、墨と筆で光の文字を書いたものを畳んで懐へ入れさせる。
すると私から出る光波は、霊線を通じて施術者に伝わり、その人の掌から放射される。これが浄霊法である。丁度ラジオの放送局と、アンテナと受信機のようなもので、実例報告中にある御守というのがこれである。
では何故神はそういう方法を私に授けられたかというと、これこそ彼のキリストが「天国は近づけり」と予言された処の紀元的時機が来たからである。その根本としては第一に人類から病を追放する事で、神は病気滅消の方法を私に教え給うたのである。(中略)」 (「結核」ア救 S28.1.1)
「(中略)その方法としてこれも私は一紙片に『光』の文字を書き、それを希望者に頒ち与える。するとこれを御守として懐中へ入れるや、太陽から不断に放射されている火素が、私を通じて御守に伝流され、その人の掌から放射される。丁度太陽が放送局とすれば私は中継所であり、術者は受信機と見ればいい。それによって毒粒子は全滅し純水素となって漿液中に吸収され、斯くして病気は全治するのである。
これを一層分り易くいえば、例えば痛む個所に向って手を翳すや忽ち痛みは去る。それは患部の曇りが間髪を容れず解消し、体に映るからであって、然も毒粒子は結核菌でも伝染病菌でも凡ゆる菌の発生原であるから、それが全滅するとしたら、これこそ万病治癒の理想的医術である。
以上で大体判ったであろうが、(中略)医療は溶けかかった毒素を固める方法であり、浄霊はより溶解し排除させる方法であるから、前者は病気保存法であり、後者は病気解消法である。としたら公平に見ても、治る方が科学であり治らない方が非科学であるから、私は医学は非科学であるというのである。(中略)これに反し浄霊医術は合理的高度の科学であり、未来の科学である。(中略)」
(「浄霊は科学療法なり」 S29.1.13)