6-⑤ 平均浄化に就いて
「(中略)茲で、平均浄化作用に就て知っておく必要がある。それは毒素溜結せる一局所を溶解除去するに於て、他の毒素溜結部は右の浄化状態と同様の状態に平均すべく、自家浄化作用が発生する。勿論自家浄化作用であるから、発熱又は痛苦を伴ふのである。
従而根幹的原因である腎臓部が浄化されるに於て枝葉的に他に分搬せられゐる毒素は、平均的自然浄化によって、全身的に疾患が治癒さるる事は必然である。此理によって、腎臓の活動を促進さす事こそ、凡ゆる疾患を治癒させ健康を増進させる唯一の方法である。(中略)
次に平均浄化に就て、今少しく説く必要があらう。前述の如き平均浄化が次々起るに於て、丁度毒結のある個所を、身体が指示する如くであるから、毒素のある個所は結局に於て全部判明し、全部治癒するのであるからそれによって完全健康体となるのである。
次に、本療法を初めて受けたる患者が、翌日あたり、往々だるい場合があるが、それは治療した個所ではなく、治療しない個所に平均浄化が起るので、それは微熱であるからだるいのである。故に、前日治療しない個所を治療すれば、全く治癒するのである。」
(「腎臓医術と若返り法」明医二 S18.10.5)
「(中略)茲で重要な事がある。それは平均浄化作用なるもので、或一局部の溜結毒素を溶解した場合、間もなく右以外の局所に浄化が起る。之を平均浄化といふ。例へば左腕が痛むからそれを治療し治癒すると今度は右腕が痛み出す。それを治療すると背中が痛むといふやうに、恰度痛みが移動する如く想へるので、患者も痛みの移動を訴へるが、実際は痛みの移動などといふ事はあり得ない。之等は平均浄化作用に因るのである。」
(「治療に就ての注意」天 S22.2.5)
「浄霊施術者に対し大いに注意すべき事がある、それは施術の場合平均浄化が起るという事である、例えば右の腕が痛いとする、それが良くなると今度は左の腕が痛くなる、恰度痛みが移行したように思えるが、実はこれが平均浄化である、つまり右の腕の毒素が除れ浄まると、左の腕に毒素がある場合、右腕の状態と平均すべく自然浄化が発生するという訳である、勿論腕には限らない、腹でも背中でも痛みが移動などは決してあるものではない、前記の如く平均浄化の為である。
又斯ういう事もある、例えば咳の患者を浄霊すればする程余計出る事があるが、これば見当違いの為である、その訳は数ケ所に毒結がある場合、一ケ所を浄霊すればする程他の個所にある毒結の平均浄化が起る、大いに咳が出るのである、従而斯ういう時は見当違いを早く覚り他の患部を探すべきである、それによって急所が見つかり、そこを浄霊すれば咳は忽ち減るのである。
ただ一つ注意すべきは例外のある事で、之は腹部の痛みに限るのである、原因は蛇霊であるが、之は腹部の一個所に激痛があり、それを浄霊すると逃げ廻るから根気よく追かけては浄霊する、すると漸次的に痛みは軽減し終に無痛となる、処が此様なのは一二日経つとまた痛む、又右の如く浄霊すると、その度に痛みは軽減し、終に全治するのである。
此平均浄化という事は治る医術であるからで、本教浄霊の特殊性で、他には決してない、何となれば他の凡ゆる療法は治病の力がないから、平均浄化などあり得ないからである。」
(「平均浄化に就て」 S25.4.22)