C-⑧ 心臓性神経衰弱

 

 

③-1、取次者は上座から

 

 部屋内においては、取次者は上座に位置します。床の間のある和室であれば床の間を背にし、それがない部屋であれば入口から遠い所を上座とします。御神体をご奉斎している家庭ではできるだけ、その部屋で取り次ぎます。                  (これらは状況によって、常識的に、柔軟に対処して下さい)



 ③-2、距離について

 

「(浄霊は、距離はどの程度が一番宜しいので御座いましょうか。

 

普通一、二尺です。場合によっては五尺でも良い。又場合によっては、力を入れない場合のは一寸でも良いです。それは自由自在です。」           (「浄霊法講座」3 御垂示3号)


手を離す距離は、それ程気にしなくても宜しいでしょうか。

 

 それは気にかけなくてよい。---仰向きに寝たままで動けない人の背中をする場合は、その患部に手を突込んでじかにあててやればよい併しじかにつけてやるのは宗教的でないし、又効果も離してした方がいい                              (御教え)


「(手を離す距離はそれ程気にしなくても宜しいでせうか。

 

それは気にかけなくてよい。――背中の方が悪い人で然も寝返りのうてない人をする時はその患部に手をつっこんで直にあててやればよい。然し直につけてやるのは宗教的でなく、又効果も離してやった方がよい。」                 (「御光話」  S23.12.8)


「(御浄霊の場合手を離す距離は、霊力の強弱により差がある事と存じますが如何でせうか。

 

(中略)距離は大抵一尺位が適当ですね。場合によっては二、三尺でもいゝですが、唯、近い方が悪い所に届きいゝんです。余り離れるとどうしても届きにくいんですね。然し之は別に制限ありませんよ。普通は一、二尺ですね。」  (御光話10号 S24.7.10)


「(浄霊の時、手をどの位離したのが一番霊気が強いでしょうか。

 

  かなり遠くとも霊気はつよい。二、三間は離れてもよいが、あまり遠いと中心を外れるおそれがあるから、二、三尺位が一番いい所で、中心がよく合うのである。」 (「浄霊法講座」3地天5号)



 ③-3、形式について

 

   イ)腕の曲げ方について

 

「(浄霊の場合に腕を伸ばした方が宜しいでしょうか。

 

伸ばしたら力が入ります。少し曲げなければならないです。手も、あまり突張っては駄目です。軽くするのです。」

 

              (「浄霊法講座」3 御垂示3号)


   ロ)指のあり方について

 

浄霊の時には指を附けた方が効果があります。というのは、こうすると(指をつける)霊がまとまっていきます。開けると間が隙きますから、くっつけた方がいいのです。それから場所によっては、指だけで(掌でなく)浄霊する時に効果がありますから、指を開けないでくっつける様にすると、ずっと効果があります。」

 

                (御教集17号 S27.12.25)


「それから一寸注意しておきますが、浄霊に力を入れない様にするためには、どうしても指が広がりますが、指が広がると霊が集中しませんこれからは浄霊の時には指をくっつける様にして下さい。そうすると非常にいいです。ところが、指をくっつけるとどうしても力がはいりますから、力がはいらない様にしてくっつける事です。」            (御教集17号 S27.12.27)


「(中略)そうしてごく小さい固まりがある事がありますが、それを浄霊するには、指から霊を出すのです。これは何時も言うとおり触ってはいけません。二本の指でこうやって、中指から霊を出すようにするとよいです。この指から出る霊は強いですから、小さい固まりはよく溶けます。そういうようで何でも急所です。中略」」

 

               (「御教集24号」  S28.8.15)



 ③-4、力を抜いて霊を通す

 

手の力を出来るだけ抜く事と、患部に奥深く滲透するようにする。この矛盾のような方法であるから、熟練が肝腎である。次に霊射は勿論直線である。アインシュタインの説のような光線屈曲はないのである。」 (「浄霊法講座」3 地天24号)



 ③-5、時間について

 

 三十分前後が適当です。しかし浄霊対象者の状況によっては長時間行うこともあり得ます。その場合には、途中適当な小休止をはさんで行います。

 

「これは何事でもそうですが、浄霊の場合も、つまり三十分なら三十分、一時間なら一時間やる場合にも、続けてやらないで一旦気を入れる・・・、そうしてやると効果があるのです。それで、急所を見付けようと思って一生懸命やるが、急所が見付からない。それで一旦気を抜くと、直ぐ見付かる場合がある。」 

 

              (「浄霊法講座」3 御教集11号)



 ③-6、浄霊中は話をしない

 

「(中略)此治療は話しながらやってはいけない、按摩の如く体的療法になる話しすると霊は入ってゐない、話さぬ事を原則としなくてはならぬ。必要以外の話は治療がすんでからすべきである。話し乍らするのは一つの按摩になるので治り方がズッと違ふ。」             (御講話 未稿  年月不詳)



 ③-7、欠伸、ゲップについて

 

「よく浄霊すると欠伸の出る人があるが、これは非常にいいのである。言霊上アクビとは悪霊であるから、毒素が溶ける場合、その霊だけ先へ出るのであるから至極結構である。又同じようにゲップの出る人もよくあるが、これも右と同様の理である」

 

                     (「栄光195号」)


(放屁(オナラ)とゲップについて)

 

先に煙草の火を点けて口中の燃える人があったが、放屁は腹中の食物の腐敗する時に発するメタンガスが直腸を通って出るのである。ゲップは上から出る放屁である。」 (「講話集補」年代不詳)


 ③-8、施術個所と急所の発見

 

治療に就ての個々の注意を挙げてみるが、人間を霊と体に区別する時、背部は霊にして腹部は体に相応するのである。従而霊主体従の法則により、凡ゆる病患は背部が重要であり、背部の治療をよく行はなければ真の効果はないのである。即ち背部の毒素が溶解しただけ前部の病患は軽減するのである。(中略)」

 

            (「治療に就ての注意」天  S22.2.5)


 漫然と手をかざすのではなく、急所をします。霊の曇りと毒素の固結は一致しています。それは神経を使う箇所にありますので、特に心して取り次ぎましょう。

 

 施術個所としては、

 

 イ)前面は、前額部、首、耳下腺、肩、鎖骨、鳩尾、横隔膜、臍、鼠蹊部となります。臍は前額部を天とすれば、地に相当し、周辺にやはり固結があります。

 

 ロ)背面は、まず頭部、ここが一番神経を使うところです。後頭部に毒素が溜まりやすいので徹底して下さい。特に延髄をよく浄霊します。耳下腺、肩、脊柱を中心に両側、背中、背筋、腎臓、腰、尾底骨となります。

 

 ハ)左右を霊と体とに分ければ、左が霊、右が体となりますので、相手の左から行うようにします。例えば、前面の肩であれば左の肩から、また背面から腎臓部を狙う場合は左の腎臓からという順序になります。

 

 ニ)急所を見つける。

 

「何事でもそうですが、まず急所です。浄霊の場合でも急所を発見する事です。急所を発見するという事は、今言ったような事を大体知っていると急所が非常に分りやすいわけです。(中略)」

 

               (「御教集24号」  S28.8.15)

 

「(中略)浄霊する場合に、急所を見つけるのが一番ですね。自分で身体を見ると、一番熱が起つている処があります。それが、一番の急所ですから、そこを浄霊する。自分でやる時も、力を抜かなければならないですよ。そうすれば治ります。別に難かしい事もない。それ丈ですね。」  (御教集5号 S26.12.28)

 

「(中略)今一つは浄霊に出来るだけ力の入らないようにする事と、急所を外れないようにする事である。(中略)」          (「地天第54号」教えの光天  S28.11.25)



 ③-9、その他の注意点

 

患者を寝かせて御浄霊しても宜しいでしょうか。

 

 ええ構いません。病気によっては寝かせてやったらよい。寝かせてする場合でも、手は五寸から一尺位離したら宜しい。」  

 

                                                     (「御光話」  S23.12.8)


特に天底、肩部、頸部、鼠蹊部横より腎臓部で、仰向けに寝た侭である為背部よりの御浄霊は出来ませんが。

 

  背部の浄霊は出来ます。手を入れて、離さなくてもぴったりくっついた侭で力を入れないようにすれば結構出来るのです。そうしなければ駄目です。」                (御教集4号P24)


(背部の浄霊は)

 

手を突込んで、そうして力をいれないで霊気を入れるのですから、何でもないです。」           (御教集4号P24)


「(浄霊の事に就きましてお伺い申し上げます。前には御垂示戴きまして一人対一人というのが原則でございましたが---。非常に激しい浄化を戴きました時分に、何人でもやって居りますのは如何なものでございましょうか。

 

あの時はそうです。しかし、時が進むので、年中一つではない。時が進むに従って違います。その時に合ったやり方でやるとよい。そんなに窮屈に決めなくても、臨機応変でよい。」

 

                     (御垂示3号 P1)


「(中略)一生懸命やってはいけない。お守があるから軽く思念してすると非常に強い光が出る一ぺんに両手を使ってはいけない片手に集注してやる。細かく中に入れてかき廻すつもりでやる。火によって塊がとけるといふ気持でやらなくてはならぬ。

 

 手は放してしなければいけない、手指で放射するやうする。落ついてやるやうになると、指で制へてゐてお腹から出す。そして指頭へ精神を集注する。その時指から放射する気持お腹へウンと力を入れて出す。之は非常に力が要る。骨が折れるから、或場合之を知ってゐていい。

 

 光を強くする、その道具がお守である。(中略)自分は病人だから人の病気を治しても霊がよく出ぬと思ふ人もあるが、そうでなく病人でも治る。(中略)」 (「特別講習会御講話」 S15.11.9)