6-① 不純水素(毒素)とその焼尽
「(中略)病気の根源である毒素とは、肉体に集溜してゐる物質を指すのであるが、此場合、霊体は如何なる状態であるかといふに、肉体の毒素のある部分は、霊体の方には其部に曇があるのである。此意味に於て、肉体の毒素を解消せんとするには、肉体のみの毒素を排除すると雖も、それは一時的であって、時を経て再び毒素は発生するのである。何となれば、それは霊主体従の法則によるからである。
故に、根本的毒素の排除方法はどうしても霊体の曇を解消しなければならないので、之が治病の目的を完全に達する正しい方法である。
然るに、今日迄の凡ゆる療法は肉体を対象となし、肉体のみの毒素を排除又は固める事を以て唯一の方法としてゐるから一時的であって根本的治癒ではない事は勿論で、何よりも再発の言葉がそれを物語ってゐるのである。(中略)」
(「霊的医術」明医三 S18.10.23)
「(中略)先づ人間の霊に発生する曇りを知る事である。本来霊の本質は無色透明にして、最も稀薄な一種のエーテルである。此エーテルはその密度の高い事は、今日の顕微鏡の何百倍でも見る事を得ない程の超微粒子であって、それへ発生する曇りというのは不純水素の集合体であって、即ち純粋水素中に異物が混合してゐるのである。
では右の如き不純水素が何故発生するかといふと、之こそ濁血の霊化したものである。既記の如く人間は霊主体従であると共に、霊体一致でもあるからである。此曇りが日を経るに従ひ、或程度濃度化するや、それへ一種のバクテリヤが発生する。此バクテリヤの本質は植物性無機物であって、之が又日を経て有機化するので、之が即ち黴菌の幼虫であり、育って一人前になったものが顕微鏡で見得る菌である。(中略)」 (「結核の病原」医革 S28)
「(中略)では霊の曇りは如何にすれば解消出来るかというと、これを説くに当っては、その前に曇りの実質をかかねばならない。前記の如く不純水素というのは水素中に不純分子が含有されており、勿論顕微鏡でも見得ない程の超微粒子であって、この微粒子を消滅させるのが浄霊法である。これによれば右の毒微粒子のみが焼尽され、純粋水素は残り病原は全く解消されるのである。(中略)」 (「結核」ア救 S28.1.1)
「(中略)浄霊の根本原理を科学的に説明してみよう。(中略)霊の曇りとは何であるかというと、これこそ薬剤の毒化したものであって、その本質は不純水素である。不純水素とは水素中に毒粒子が混入されたもので、この毒粒子を潰滅すれば純水素となり、病原は根絶される訳だが、これには非常な高熱を要する。それによってこの毒粒子を焼尽出来るからである。併しこの高熱は地球上未だ嘗て存在しなかった処のXであるが、(中略)勿論科学では発見出来なかったのである。(中略)
ではこの本質は何かというと、これこそ太陽の精であって光と熱の霊である。私はこれを名附けて火素といっているが、この火素が不純水素に向って放射されるや、水素中の毒粒子のみ一瞬にして焼尽される。つまり病原を焼いてしまうのである。というのは体的不純物と異い、霊的の方は霊熱でなくては焼けないからである。(中略)」 (「浄霊は科学療法なり」 S29.1.13)
「(中略)一切の病原は患者の霊に溜積した不純物であるから、それを解消すれば治るに決っている。それは霊主体従の法則によるからである。その方法として霊的原子爆弾ともいうべき特殊の霊を放射し、不純物を焼尽する。この方法が浄霊という高度の科学操作であって、然もこれは医学のみではない、凡ゆる科学でも宗教でも、不可能とされていたものも解決出来るのであるから、これこそ超科学でなくて何であろう。(中略)」
(「私は宗教科学者だ」 S29.4.7)