K-② 疫 痢
「(中略)子供の疫痢も最初は胎毒(水膿)が胃へ来るのであって其の為に吐いたり熱が出るのである。それを医者は吐いたり熱が出て自然治癒工作をしているのを止めるから自然治癒の妨害をするのである。(中略)」 (「天照皇大御神」観講 S10.9.15)
「此病気は、十歳以下の小児に限るのでありまして、五、六歳が最も多く、二、三歳が之に次ぐのであります。症状は、最初発熱、嘔吐、甚しいのは痙攣が起るのであります。
今迄元気で遊んで居ったのが、急にグッタリとするのであります。非常に眠がり、欠呻をするのは最も悪性で、一昼夜以内に死の転期をとるといふのが尠くないのであります。原因は浄化作用に由る毒素が、最初胃へ集溜し、その反射作用によって脳症を呈するのであります。そうして胃に滞溜した膿は、順次腸へ下り、下痢となって排泄されて治癒するのであります。
治療は、胃部を第一とし、後頭部、後頸部を第二とし、腸部を第三とするのであります。本療法によれば、二、三回で容易に治癒し、実験上、治癒率百パーセントでありますから、生命に係はることは無いのであります。
次に、疫痢又は百日咳等による小児の痙攣の場合非常に驚くのであるが、之は少しも恐れる必要は無いので、如何なる激しい痙攣でも二、三十分にて、放置してをゐて治るのであります。」
(「小児病 疫痢」療講 S11.7.)(文創 S27.類似)
「疫痢で目の吊上るのは極悪性で、疫痢の上に死霊が憑くのである。」 (特別講習会御講話 S15.5.4)
「疫痢には水菓子、果汗等は不可、水菓子は下痢を促進するものである。」 (特別講習会御講話 S15.11.9)
「疫痢は胃へ先づ溜り、熱で溶かし、嘔吐し、又腸へ下る。腹部の熱いうちは下痢する。脳を犯す事あり。胃へ溜った毒は脊髄へ行き、脳へ行く事あり。(中略)」 (特別講習会御講話 S15.11.9)
「(中略)疫痢は、小児に最も多く、最も恐るべき病気とされてゐる。今迄何等異状のなかったものが、突如として元気喪失し、盛んに欠伸(アクビ)をなし、又は眠がり、眼に力がなく、食欲も皆無となり、多少の発熱もあって嘔吐があれば、先づ疫痢と見做して差支へないのである。そうして重症に於ては、頻繁なる嘔吐、痙攣、眼球の引吊り等があって、早きは拾数時間にして生命を落すのであるから恐ろしいのである。
そうして此病気の原因は、急激な浄化作用であって、その毒素は最初胃に集溜すると共に脳を犯すのである。幸ひ生命を取止むるとして、一二日を経て、下痢によって毒素が排泄さるるのであるが、下痢が起れば最早生命の危険はないと思っていいのである。(中略)
最も不可である事は、発病するや直ちに箆麻子油(ヒマシユ)を、服用さす事である。何となれば、毒素が胃中にある時服用させても、箆麻子油は、右の毒素をそのままにして通過し、腸に入って腸内の残存物及び宿便を排除するに過ぎないからであると共に、不自然な手段によって腸を害するからである。
私が治療時代、疫痢は例外なくその悉くが全治したのである。而も施術は一二回であるから、その日又は翌日は快癒し、平常と異ならないまでになるので、その速かなる偉効に近親者は驚歎するのである。然るに其際、箆麻子油の服用又は注射をしたものは、それだけ治癒が後れるのである。そうして、本治療に於ても、発病後半日以内ならば必ず治癒するが、拾時間以上を経たものは治癒困難な場合がある。」 (「小児病」明医二 S17.9.28)
「疫痢は乳児から五六歳迄が最も多く、偶(タマ)には十歳以上も罹患する事がある。医学は伝染性となし恐れるが、之は伝染ではなく急激な浄化作用である。又医学は食物に関係あるやうに思ひ、果実、菓子等は与へないやうにするが、之等も誤りである。誕生過ぎか又は生歯後の幼児は大抵な食物は差支へない。そうして医学上疫痢は治癒困難とされてゐるが、その訳は医療に因る時、疫痢の殆んどは死亡するからである。然るに本医術に依る時医学とは逆で、治癒は高率で死亡は殆んどないといっても過言ではないのである。而も二三回の施術によってである。」
(「乳幼児及び小児病」天
S22.2.5)
「子供の病気の中怖ろしいのは疫痢とされている。処がその原因としてよく言はれる事にはバナナとか餡気のものとか、凡て食物の為としているが、そんな事は絶対にない、疫痢は猛烈な浄化作用で、その浄化発生の直前食べた食物に罪を着せるという訳で全く真の原因が解らない為だ。」 (「疫痢」自叢十 S25.4.20.)
「(中略)次に近来恐れられてゐる病気に赤痢、疫痢がある。此病原も意外な処にある。即ち頭脳特に後頭部から延髄附近にかけての固結毒素が、熱によって溶解、下痢となって排泄されるので、その過程として液毒は一旦腸に溜り、下痢となって出るのであるから想像もつかないであらう。」 (「浄霊の原理」医革 S28.)
「(四歳児、疫痢で、脳炎の症状も引き起し、一時は危険な状態になるがご守護戴く・・・)
疫痢が脳へ来るのは沢山ある。医者では一番難しいが、本教では一番やさしい。」 (「講話集補」 S24.8.29.)
「(四歳の男子、一ケ月前に突然下痢を三日続け、以前死んだ老婆の様な姿をし、次に痙攣を起しましたが御守護を頂き全快。続いて下の子(三歳)が突然下痢を三日続け、次に痙攣を起し死亡。その時にも外の二人の子が次々霊憑りの様な異常な行動をしました。処が昨夜より又前の四歳の子が再び、殆ど血と泡のみの下痢を始めました。之はやはりその老婆の霊と考へて宜しいでしょうか。(今度この霊を御祀り致しました))
祀らなかったのが原因である。症状は疫痢である。前頭と腹と背をする。霊が憑れば祝詞奏げて大丈夫である。」
(「講話集補」 S25.5.3.)
《浄霊》
第一:胃部、
第二:後頭部(及び延髄)、後頸部、第三:腸部(前、後ろ)
憑霊の場合は前頭部も