「此病気も麻疹と同じで、生れながらに有する一種の毒素の排除作用であります。
百日咳とは、治癒迄に百日かゝる意味で、それは毒素の排除に百日の日数を要するのであります。その毒素といふのは、患者が猛烈な咳又は嘔吐によって排除される白い泡の如きものであります。普通の咳と百日咳との異りは、百日咳の方は後へ引く癖と、咳が深刻で持続性である事であります。
本療法によれば驚くほど容易に治癒するので、軽症で三、四回、重症で十日以内で全治するのであります。そうして本病の軽症とは最盛期であり、重症とは発病初期であります。最盛期か否かを見別けるには、咳が後へ引くやうになれば最盛期であります。」
(「百日咳」療講 S11.7.)
「小児百日咳に対し、よく注射療法をするが、之等も非常な誤りである。何となれば、元来百日咳の病原は、人間は生れながらにして、一種の毒素を持ってゐる。其毒素を排除しなければ、発育と健康へ対して、障礙となるから、其毒素を排除する工作、それが百日咳なのである。従而、其毒素排除に要する日数が百日掛るといふ訳である。
之は、咳嗽と共に白色の泡の如き液体を排除する。それが毒素である。之が多量の時は、嘔吐によって排泄するのである。故に、咳嗽そのものによって、毒素を排除するのであるから、此場合咳嗽こそは、最も必要であるにも不拘、医家は此咳嗽を軽減させよふと努力する。故に若し咳嗽が軽減さるればされた丈は、毒素排除量が減少されるから、治癒は遅延するのである。
自然に放置すれば、凡そ百日で治癒すべきに、医療を受くる結果、非常に長時日を要し、半ケ年にも一ケ年にも及ぶ者さへあるのは、全く之が為である。又、此誤療の為予後何ケ月も、時によっては何年もの慢性咳嗽患者、又は肺患者になる事実さへ往々見るのである。之に由ってみるも、医学の未完成による注射の弊害こそは、実に恐るべきものである。」 (「注射」医書 S11.4.13)
「百日咳は上半身、胃を主とし胸及び肩胛部。」
(特別講習会御講話 S15.11.9)
「百日咳も多い病気であって、強烈な持続的咳嗽によって、白い泡の如きものを嘔吐するので、それが百日咳の毒素であるが、此先天的毒素を全部体外へ排泄するのに百日位かかるので百日咳といふのである。そうして右の如く、強烈な咳嗽及び嘔吐の場合、その苦悶の状、見るに忍びざる程で母親は痛心するのである。又百日咳の特徴は、咳嗽の際息を引く時に、一種の音を発するのである。
医療に於ては、咳嗽を止める事に腐心して、毒素の排除を止めて固めようとするが、之は実に誤ってゐるのである。万一医療の目的の如く毒素が固まったとすれば、何れはそれの浄化作用が起る-それが肺炎又は喘息となるのである。小児喘息は右の原因が多いのである。
私の治療の時は、十日乃至二十日位で、殆んど全治したので、私は百日咳ではなく、十日咳であるとよく言ったものである。」
(「小児病 百日咳」明医二 S17.9.28)
「百日咳も多い病気で、強烈な持続性咳嗽あり、白い泡の如きものを盛んに嘔吐するのが特徴である。此毒素が咳嗽によって全部体外へ排泄される。それが百日位を要するから百日咳といふのである。又百日咳の咳嗽は、息を引く時一種特有の音を発するのでよく判る。医療は毒素の排泄を止めて固めるのを本意とするが、幸ひ固めるに成功したとするも何時かそれの浄化が起る。それが小児肺炎又は小児喘息である。本医術によれば、普通一週間、初発時二週間位にて全治するのである。」
(「乳幼児及び小児病」天 S22.2.5)
「(中略)先づ百日咳であるが、此原因はヤハリ出産前母の悪露を呑んだ為で、それが一旦吸収され保有してゐたものが、時を経て浄化によって出るので、何よりも此病に限って、猛烈な咳と共に、必ず泡を吐くのである。
そうして百日咳の特徴は、咳する場合必ず息を引く音がするからよく分る。つまり右の泡を出し切る迄に百日位かかるから、その名がある訳だが、浄霊によれば発病後間がなければ三週間位かかり、最盛期なら一週間位で全治するのである。
急所は胸が第一、背中が第二、胃部が第三と見ればいい、即ち其辺に泡が固まってゐるのである。此病はよく肺炎を起し易いが之は咳を止めようとするからで、溶けた泡が一旦肺に入り、咳によって出るのが順序であるのに、其咳を止めるから泡が出ず肺の中へ溜り固まるので、溶かす為の高熱が出る。それが肺炎であるから、言はば百日咳だけで済むものを、誤った方法が肺炎といふ病を追加する訳である。」 (「小児病」文創 S27.)
「(中略)悪露はなかなか出ないもので、百日咳で出る。子供のは必ず治る。」 (「講話集補」S23.11.22.)
「(中略)悪露は多く背中へ溜る。それを出す作用が百日咳である。」 (「講話集補」S24.11.7.)
「(百日咳より憑霊・・・)
死霊は始終憑りたがっている。衰弱を狙って憑った。百日咳の毒が腹部と背部に残っている。(汚露)の残部がある。」
(「講話集補」S24.7.9.)
《浄霊》
第一:胸(横隔膜)、
第二:背中、第三:胃部(背面)、肩、腎臓。