「此病気は昔から俗に茄子とも謂はれ、子宮が脱出して膣内に下降するのであります。原因は、出産の為が殆んどで、従而経産婦に限るのであります。原因は、子宮括約筋の弛緩で、出産が直接原因で、間接原因としては下腹部の水膿溜結であります。下腹部の水膿溜結の圧迫に因る子宮及び其附随器能の衰弱でありますから、それを溶解すれば、治癒するのであります。回数は軽症で一、二週間、重症で一、二ケ月と見ればいいのであります。」
(「子宮脱出」療講 S11.7.)
「子宮脱出は経産婦に多く、原因は出産時、息(イキ)みの為子宮筋の緩みに加へ、子宮孔の弛緩未恢復の為で、大抵は放任によって治癒するが、本医術によれば容易に全治するのである。」
(「婦人病」天 S22.2.5)
「(71才の婦人、子宮脱出にて出血がある・・・)
之は治りますよ。之は更年期以後の月経が溜るんですよ。人によってはもっと早く出ますよ。然し、この人のは馬鹿によく固まってたんですね。子宮脱出は横腹から股にかけてよく浄霊して上げて、子宮を吊ってる筋を浄める事ですね。」
(「御光話録15号」S24.9,
10.)
「(中略)どんな病でも、霊的のものは前頭部をする。(中略)
生霊は何でもない。胸と背中である。生霊は殆ど恋愛関係である。生霊の中でも一番恐いのは、愛人を捨て他の女と結ぶと、愛人が嫉妬を起して関係させないようにする。子宮に憑く。先に子宮脱出症をやった。之が治らねば離縁になるといふ。一週間程したらすっかり治ったといふ手紙が来た。結婚の時、夫を他の女が愛していて、邪魔したといふ。(高崎)夫婦仲を妨害しようとして陰部を犯した。」 (「講話集補」S23.10.26.)
「(50歳の女、子宮脱出に・・・)
腎臓をよくすればよく、治る。萎縮していると子宮に関係した器能の活動力が弱る。手術さへしなければ治る。ゆるむのはその器能が衰弱している為で、活動力が出れば吊し上げる。浄霊は腎臓の下方と、両股から上へかけてやればよい。」
(「講話集補」S24.11.26.)
「(71歳の老婦人、子宮脱出(出血あり)・・・)
更年期以後より、月経が溜る。子宮脱出が動機となった。」
(「講話集補」S24.9.13.)
「(60歳の女、約二年半前より子宮脱出に、本年六月頃より左足関節に握り拳程の瘤の様なものが出来、熱も痛みもありません。)
霊的と体的とある。子宮を吊ってる筋が自由にならぬ。筋の側へ毒の塊が出来ると動きを止めるし、引上げる力がなくなる。生霊は殆ど男女関係が原因である。怨んだ霊が生殖器に関係する方へ憑いて邪魔する。男女関係を不能にする目的である。何れも治る。
拳大のそれも霊であらうと思ふ。毒なら痛みなどがある筈である。生霊か死霊か動物霊である。気長にすれば治る。霊が憑依している場合も大抵(関節に)水が溜る。大抵膝の裏が原因である。又、股の付根の外側の方に原因がある。痛む所がなければ霊である。」
(「講話集補」S23.12.26.)
「(子宮脱出は何処を主として・・・)
股を浄霊する。両方から吊ってる筋がゆるい場合と、筋が圧迫され伸び縮みしないのとある。多産の人に多いのはイキむ為である。之は日が経てば治る。霊的の関係もある。生霊は殆ど男女関係で、例へば約束した女と結婚しないなど、怨むと性器へ来る。そして男女関係の妨害をする。」 (「講話集補」S24.4.3.)
「(60歳の女、子宮が下る・・・)
子宮を吊っている筋が弛んで、その筋に毒が固まっているのである。子供を沢山生んだ人に多い。若い人だとじき治るが、老人だから厄介だ。一名「なす」と言ふ。股をよく浄霊する。以前に農婦でこの病気の者を治した事があったが、これは生霊のためであった。生霊は男女関係に多い。美人に多くある。子宮、卵巣等を犯す。」
(「講話集補」年代不詳)
《浄霊》
頭部、下腹部、横腹から股及び股の上方、腎臓及び腎臓下部、
生霊の場合:前頭部、胸と背中、子宮、卵巣等悪い部分、