I-② 下半身に関する病気 ②-7,子宮前屈、後屈
「此病気は非常に多く、医学上では不姙の一原因とされてをります。然し、後屈と言はれて姙娠した婦人も相当ありますから、絶対ではないのであります。症状としては、腰部及び下腹部の不快感等であります。原因は、子宮の裏面の部に水膿が溜結し、それが為に牽引され、又は下腹部の水膿溜結に圧迫されて子宮の位置が変化するのであります。故に、腰痛や不快感は後屈のためではなく、水膿溜結の方が直接原因であります。
而て、本療法によってそれを溶解すれば、容易に全治するのであります。一週間乃至三週間位でよく、施術は、腰部特に尾骨の附近を指圧して痛む所と、下腹部を指圧して痛み或は凝結のある所を行へばいいのであります。」 (「子宮後屈」療講 S11.7.)
「子宮前屈、尻の方に膿ある時前屈する。膀胱と子宮の間に膿のある時前へ行ってる。子宮癒着は膀胱などへくっついてる。」
(特別講習会御講話 S15.11.9)
「(中略)前後屈の原因は、前屈は子宮の裏面に於ける溜結毒素の圧迫であり、後屈は右と反対に子宮表面よりの圧迫で、何れも子宮窖(コウ)が偏倚し、その為姙娠不能となるのである。医療は手術を可とし、手術によって毒結を除去して子宮の位置を正しくしようとするが、それは勿論一時的で再び毒素集溜し還元するのである。」
(「婦人病」天 S22.2.5)
(「婦人病」明医二 S18.10.5.類似)
「よく不姙娠の場合、子宮後屈とか前屈とかいって手術を勧めるが、成程之は子宮の位置が不良となり、子宮口が外れるので、姙娠不能となるのは、医学でいふ通りである。では前後屈の原因は何かといふと、毒素溜結が子宮の前か後からか圧迫する為で、医学は手術によって其毒素を除り、一時は正常な位置に復すが、日を経るに従ひ再び毒素が溜結、元通りになるので、一時的効果としたら、大袈裟な手術迄するのは、ツマラヌ話である。
今一つ考へて貰ひたい事は、よく医学の診断で、後屈の為姙娠不能と云はれた者が、手術もせず其儘にしておいて、姙娠した例もよく聞くのである。(中略)」 (「婦人病」文創 S27.)
「(中略)子宮の前屈や後屈です、下腹を押してみて固ければそこに毒結がある。その為子宮は後に押されて子宮後屈になるし、又腰に微熱があればそこに毒結がある証拠で、そのため子宮は前に押されて前屈になるのです。前屈や後屈になると子宮の入口と子宮とが喰ひ違って来るためにうまく妊娠しないのです。(中略)」
(「御光話録5号」 S24.3.8.)
「(中略)子宮前屈や子宮後屈なんかも腎臓をやればいゝんです。腎臓とその上の方が固まってますからね。多少永くかゝりますから気永にやってく事ですね。」
(「御光話録19号」
S24.4.23.)
「(中略)前屈・後屈があるが、子宮の前面か後面に毒がある。多くは後屈で、腹部の毒のため後ろに押される。前屈は後部の毒が前へ押す。医師が手術で毒を除るのは一時的で、前より余計に溜る事になるから何にもならぬ。」 (「講話集補」 年代不詳)
「(中略)後屈は腹に毒があって、後方に押されているもので、之が多い。前屈といふのは、背中(尾底骨の方)に毒がある。之は少ない。因は腎臓であるから、これを浄霊すると治る。」
(「講話集補」 S24.1.6.)
《浄霊》
前屈----頭、背中、腰から尾底骨(指圧して痛む所)、腎臓
後屈----頭、下腹部(指圧して痛む所)、腎臓部