D-① 肺の働き
「(中略)本来、肺臓は水の性能である。空気は、酸素、窒素等の原素はあるが、実は、水素が主である。故に、肺臓は主として空気、即ち水素吸収機関であるから、冷性であり、理性の発電所である。
それと反対に、心臓は、火の性能が本質であるから、神霊界の火素(霊素)を吸収しつつあり、熱性であるから、愛と感情の根源である。故に、肺臓の水性を活動させんとするには、心臓の活動に由って、熱素を充分供給しなくてはならない。
故に、肺臓の活動が鈍いのは、心臓の愛の熱が少い為であるから、肺患治療に対しては、心臓へ火素を、より吸収させる事である。心臓へ火素を潤沢に与えんとすれば、其住する霊界を清浄にするより外なく、それは、正しき神霊を奉斎する一事である。
此理に由って、心臓を強め、心臓病を治癒するには、清浄なる空気を肺臓に与ふれば可いので、そうすれば肺臓の水性が活動するから、心臓の火性を揺り動かす事によって、心臓は健康になるのである。
故に、近来肺患者の激増の原因は、各人の心臓の衰弱が原因である。それは、二つの理由がある。一は前述の霊界の曇の濃度、即ち、邪神狐狸の奉斎と、悪の行為言葉に由る影響の為と、今一つは西洋思想である。」
(「内臓の三位一体と心臓の重要性」医書 S11.4.13.)
「肺が水分を吸ふのは、心臓が火素を吸ふそれを調節する為である。火素の霊はお守に仕込んである。手指からはその熱(火素)の霊が出る。」 (特別講習会御講話 S15.11.9)
「(中略)肺臓も空気界から水素を呼吸によって不断に吸収してゐるので人体内の水分は、口から飲下する以外、肺臓の吸収によって得る量も頗る多いのである。」 (「発熱」明医二 S17.9.28)
「(中略)肺臓という機能は、前述の如く体内各局部の固結毒素が、発熱によって溶解液体化したのを、一旦肺臓が吸収する。その毒素は、間もなく喀痰となって、次々体外へ排泄さるるのである。其際の咳嗽は、喀痰を吸引するポンプ作用であるから、咳嗽の後は、必ず喀痰が出るにみて明かである。
斯くして体内の不純物は清掃され、其結果、健康は増進されるのであるから、実に自然は人体の健康保持に対しよく出来てゐるのである。右の理を知れば、肺患などはあり得る筈はないのである。何となれば、右の如く体内毒素が排泄の際の一時的停留所ともいうべき機能であるからである。」 (「結核ナンセンス」 S25.1.20.)
「(中略)肺臓なるものは、言はば痰排泄の為の取次所の役目をしてゐるのである。」 (「結核の病原」医革 S28.)
「(中略)毒素は身体中にあり、一旦肺に入り咳で引上げて痰になって出る。膿が肺へ入り溶かして薄くして出す。膿にする器官が肺である。」 (「講話集補」 S24.1.26.)