C,心 臓 病について
「(中略)薬を飲むと胃に入り腹に入り心臓に入る。食物は良いが薬は心臓に入ると血液が濁る。血液が濁れば体が弱るのである。注射液は直接心臓に入りて血に混じるから一層悪いのである。人間の体は常に浄化作用をしているから其の粕が肩や首に寄るのが多いのである。」 (「天照皇大御神」観講 S10.9.15.)
「(中略)心臓を強め、心臓病を治癒するには、清浄なる空気を肺臓に与ふれば可いので、そうすれば肺臓の水性が活動するから、心臓の火性を揺り動かす事によって、心臓は健康になるのである。」
(「内臓の三位一体と心臓の重要性」医書 S11.4.13.)
「(中略)本療法は実に霊医術であり、特に「心臓医学」とも謂ふべきもので、心臓が根本になるんであります。そして前にも、お話致した通り、病気が発生するといふのは霊的原因としては、自己の邪念や不純行為により、魂に曇を生ずるからであります。
茲で、病原に対して、霊的定義を下してみませう。
『病気とは-人間の悪念及び悪行為に因る罪穢の堆積が精霊を曇らし、それが、血液の溷濁となるので、その汚血を、心臓と肺臓が、燃焼と洗浄作用をする結果、それの残渣が物質化して毒血となり、膿汁となり、それの排除作用が、即ち、病気現象である』」
(「病気発生の原因」療講S11.7.)
「血液の浄化は「肺と心臓との共同作業」であります。それは、如何なる訳かといひますと、心臓は「火の霊素」を以て「血液中の汚素」を燃焼し、肺は、それの灰ともいふべき残渣を、洗浄する-それによって血液は浄化されるのでありますが、その「火水の浄化」の為に生ずる最後の汚濁-それの堆積も、病原としての、最大要素となるであります。」 (「内臓の三位一体」療講S11.7.)
「(中略)心臓の異常は脈でみるのが一番いい。何病でもそうですが、リョウマチスとか神経痛とかは脈を診なくともいいのですが、内臓に関係のある病気は、必ず先づ脈を診なくてはならないのであります。
脈で診る癖をつけると、余程脈によってすべての状態が判るのであります。昔の漢方医の大家は、脈は廿一通りもあって、脈を診ただけで、どこが悪いかといふ事が判ったといはれております。之は段々熟練するとそこ迄到達し得る事も至難ではないと思ふのであります。貴方方でも一年位やれば略々判るやうになると思ひます。
脈の不正といふのは、トントンと搏つのが不規則で、トントント……トントントンといふやうに搏つ。ひどいのになると、計算の出来ないのがあります。無論、斯ういふのは症状はわるいのです。又結滞するのがあります。トントントントン--トンといふやうに一つ位休んで搏つのであります。
普通結滞するのは悪いとしてありますが、健康体であって結滞する人も偶にはあります。之は差支へないんであって、どこか病的症状があって結滞するのはわるいのであります。
又脈に力のあるのと無いのとありますが、持上る様にきつく力のあるのは健康体であって、どこか悪い所があるか、又は衰弱してゐると、非常に力がないのであります。
次に脈の数ですが、年齢の少い程多いので、生後二、三年は百十位、四、五歳で百位が正常であります。そして段々成長して子供で九十位、青年になってから四十歳位迄は七、八十であります。それで、脈の数としては、成人で先づ八十位までは健康体としていいのであります。年をとるに従って脈は少くなり、七、八十歳になると六、七十位になります。
病気でなくとも、非常に疲れたり、腹が減ったりした時などは多いのであります。普通病体として脈が九十位迄なら必ず短時日に治るのであります。
次に、先づ百迄の脈なら、時日の長短はありますが、必ず治るとしていいのであります。
それから百以上百十位迄は、治ると治らないとの半々位であります。然し、百十から百二十迄は治るのもありますが、大体治癒困難と見做していいのであります。百二十を越したら、之はもう危険区域へ入ってゐるので、普通二、三日-長くて一週間以内に駄目と見ていいのであります。
然し、一時的発作的に百二、三十位あっても、長く持続しないで、二、三十分か一、二時間で元へ戻るのは全然ちがふので、之は何でもないのであります。昨日も今日も百二十位といふ具合だったら、先づ快復は困難と見ていいのであります。
熱が高いと脈搏は高いといふ事になってゐますが、之は火素即ち熱を吸収するのに心臓が熾(サカ)んに働く為であります。然し、病気によって、必ずしも高熱に伴はない脈の少い場合もあります。衰弱してゐる者の脈で、弱くて速いのは、火素は吸収してゐるが、其力が足りない為であります。ですから-脈で一番衰弱の程度が判るのであります。
脈がフワフワしてゐるのは、余程衰弱してゐる。之は感じで判ります。又衰弱してゐながら、ゆっくり搏つのがあります。之は、一つの脈が段がつくやうに(〓)でなく(〓)、(一山でなく二山型)に搏つのであります。一寸見ると正確のやうですが、念を入れてみると変な所があります。之は心臓が弱ってゐるので、こういふのは多く喘息の持病の人にあります。(中略)」
(「下巻(三)」療講 S11.7.)
「(中略)心臓病の人は必ず左の肩が凝ってます。それが少しずつ溶けて心臓の附近に垂れて固まるのです。それが因(モト)ですから、心臓病の人は左の肩が一番肝腎です。(中略)ですから肩こそあらゆる病気の急所です。」 (「御教集24号」S28.7.6.)
「(中略)心臓病の人は必ず左の肩が凝ってます。これが溶けたものが心臓の廻りに固まって圧迫するのです。それが心臓病です。(中略)それで心臓の活動が悪くなるから肺の活動が悪くなるのです。これはみんな知っているでしょうが、肺は水で心臓は火ですから、火が多くなれば水がよく活動しますから肺にもよい影響がゆくわけです。そういうようで肩を柔らかくすると肺が良くなるという事は、心臓が良くなるからです。」(「御教集24号」S28.7.7.)
《浄霊の基本》 肩、心臓の裏、腎臓、