「此症状は、近来非常に多く、脳溢血の前提としてありますが、医学では機械的に測定します。それによれば、年齢に九十を加へた数が健康の標準とされて居ります。即ち、仮りに五十歳とすれば、九十を加へた百四十、それが標準であって、それ以上はそれだけ不健康である訳であります。然し、高血圧者と雖も必ず脳溢血が起るとは限らないので、先づ脳溢血の懸念があると思へばいいのであります。
原因は、血液の汚濁でありますから、血を濁さない様にすることであります。従而、食物は肉食を避けて野菜を多食する事、出来るだけ運動をすること等であります。
本療法によれば必ず全治するのでありますが、相当の時日を要します。先づ一ケ月乃至三ケ月位と見れば良く、脳溢血の発病は絶対防止し得られるのでありますから、本療法の価値の絶大さが知られるのであります。」 (「高血圧」療講 S11.7.)
「(中略)脳溢血の原因は、曩に説いた如く左右両頸部(耳下腺附近)及び左右延髄附近の毒素溜結にあるが、実は高血圧の原因は、右四個所以外にあるのである。即ち両頸部より稍々前方即ち扁桃腺の直下の位置に毒素溜結し、それが動脈を圧迫するので、此動脈は腕に連絡してゐる関係上、血圧計に高く表はれるのである。」
(「心臓病及び高血圧」明医二 S17.9.28)
「高血圧は壮年以後に多い症状で、医家は脳溢血の前兆の如くいふが、之は些か誤りである。実際は低血圧者より比較的脳溢血に罹り易い位で左程恐るるには足りないのである。此原因は左右頸部やや前方扁桃腺直下の位置に毒素溜結し、それが動脈を圧迫するので、此動脈は腕に連結してゐる関係上、血圧計に高く表はれるのである。
右の證左として好適例がある。先年六十歳位の男子、血圧三百といふ人が私の所へ来た。その人曰く『私の血圧は三百であるが、それ以上あるかも知れない。何となれば血圧計の最高が三百であり、いつもすぐ最高に達するからである。』との事であった。
そうしてその人は高血圧発見以来今日迄五六年の間、毎日会社へ出勤してゐるが、何等異常はないといふのである。因みに此人は筆耕書きを三十年も業としてをり、その為前記の位置の動脈が凝り非常に太くなってゐた。」 (「心臓及び高血圧」天 S22.2.5)
「次の高血圧の原因は、左右顎下の凝りの為であって、こういう人は平常文字をかくとか緻密な手の業をする等の原因が多く、査べてみればよく分る。しかし医学では高血圧は脳溢血の先駆としているが、これは誤で、間接的には幾分の影響はあるが、直接的にはないから安心して可なりである。(中略)高血圧及び動脈硬化症は中風に間接的に関係がある(中略)」
(「動脈硬化及び高血圧症」ア救 S28.1.1)
「(中略)高血圧二百といふので、年令に合はせたら少し高いが、浄霊一週間で百六十に下ったのである。而も浄霊で下ったのは本当に下ったので安心出来るが、医薬で下ったのは一時的で、必ず元通りになるのみか、反って反動的に高くなるのは医師もよく知ってゐるであろう。
元来高血圧の原因は、血液が薬毒の為濁血となり、それが左右何れかの顎下に固り、それが腕に続いてゐる動脈を圧迫するのである。従って浄霊によればその固りが溶けるから低くなる訳である。」
(「高血圧訳なく治る」医革附 S28.)
「高血圧ってのはね、こゝが(のどの両脇の筋)凝ってるんですよ。之がね腕に繋ってるから、腕に血圧計をやると凝りの為に高くなるんです。この凝りは病気の原因には先づならない、なればいゝんですがね。だから扁桃腺炎なんかになれば結構ですよ。で、こゝに凝りのある人はきっとこっち(耳の後下の頸筋)にも凝りがあるんです。そしてこゝの凝りが脳溢血の原因なんですよ。この二ケ所が隣り合ってるもんだから間違へてしまふんですよ。(中略)」
(「御光話録15号」
S24.9,10.)
「之は何でもない。顎下部が凝っているから、そこをよく浄霊する。ここの凝るのは血圧である。血圧が高くなると脳溢血が起るといふが、脳溢血は耳下腺に固結があるので、血圧は頸腺で、関係はない。」 (講話集補 S24.9.9)
「耳下腺の横。ただ之は脳溢血の腺である。これを間違へて高血圧は脳溢血の原因といふ。高血圧とはここから腕へ流れる。病原にはまずならぬが、扁桃腺が腫れたりなどして出れば何でもない。脳溢血の発作はまず頭部を浄霊する。(固まるから) 血圧――脳卒中は頸動脈の塊で、之は手へ流れる。脳溢血は後ろである。」
(講話集補 S24.9.13)
《浄霊》 脳下垂体(間脳)、
左右頸部やや前方扁桃腺直下(のどの両脇の筋)、
顎下部、腕のつけ根、頸部、肩、腎臓、