C-⑧ 心臓性神経衰弱

 

B-⑥ 咽喉(のど)疾患                 ⑥-8,瘰癧(るいれき)
「(中略)人間の血液は、絶えず浄化作用を行はれつつ其結果として、血液中の不純物が膿汁となって、一旦頸部に溜積さるるのである。それが、尚も外部へ排泄せんとする時、扁桃腺なる最も好適の出口を求めるのである。


故に、扁桃腺祓除の暁は、膿汁は、出口を塞がれたるを以て、淋巴腺又は耳下腺等に、溜積せらるるが故に、却て、扁桃腺よりも、膿汁排泄に非常に困難を来すのである。即ち、淋巴腺へ膿汁滞結すれば、瘰癧となり、耳下腺へ滞溜すれば、中耳炎の原因となるからである。」              (「手術」医講 S10.)




「(中略)瘰癧、癌、結核の如きは孰れも、膿の部分的集溜が原因である。夫等へ向って光線を放射する時は、如何なる変化を起すやと言ふに、其膿細菌は一層の集溜凝結に向って進行を始めるのである。


(中略)例えてみれば、百の容積ある膿溜は、終に十に即ち一割に縮小さるるのである。即ち、九十だけの膿積は減少するのであるから、それ丈は、病気は治癒されたる理であるから、患者は軽快を感じ、医師も其効果を認める訳である。然るに何ぞ知らん、百のものが十に凝結したのであって、消滅したのではないのであるから、当然、膿の密度を増す結果となるから、非常に固い膿結となるのである。


此経過の一番良く判るのは瘰癧であって、小さくはなるが、殆んど石の如くなるのである。斯うなったのは、仮令我指圧療法を以てしても、其石の如き膿結を溶解するには容易ではない(中略)」

 

             (「光線療法に就て」医講 S10.)




「(中略)淋巴腺及び肺尖上部即ち頸部の付根、肩胛部、背部及び両胸部、重に乳の附近の肋骨膜に、膿の溜結と汚血の滞溜を見るので、(中略)前述の部に掌を触るれば、必ず発熱がある事を知る。(稀には無熱のもある。それは長時日絶対安静をさせ、自然治癒力即ち浄化力を衰退さした結果であるから、是等は浄化力恢復に従って再び発熱するものである)


それは膿結の為であるから、指頭で圧すれば必ず痛みがあると共に、大中小のグリグリがあるのである。それが石の如く固結したものもあるが、之は昔から言ふ瘰癧である。」

 

            (「肺結核を作る医療」 S11.5.25.)




「(中略)各局所の凝結毒素の浄化を停止する為に還元して再凝結した毒素にも結核菌が自然発生するのである。瘰癧(ルイレキ)、腎臓結核其他結核性何何といふ疾患は右の理によるのである。」

 

      (「結核は絶対に感染しない」明医一 S17.9.28.)




「(中略)此患者の最初は結核性淋巴腺炎といはれたが、之はよくある瘰癧で、頸部にグリグリが幾つも出来る症状である。之も放ってをけば段々化膿し、大きいのはトマト位で赤くブラ下り、自然に穴が開き血膿が排泄され、完全に治るのである。処が医療はそれを知らない為手術をするが、そうすると不思議にも膿の集溜は止まり、残余の膿は他の部から出やうとして脹れる、というやうに之が順次数が増へるのである。」

 

          (「噫々医療というもの」医革附 S28.)




「(中略)淋巴腺と言うのは、毒素の集まり場所なんです。つまりハキ溜めなんです。風邪を引くと熱が出るでしよう。横から前の方は痰になつて出る。と言つて、ここから直ぐ出るんじやないですよ。一旦に行つて、それから痰になつて出るんです。つまり、毒素が一時的溜る器官ですね。それから――出て了えば良いですがここに出ない様に色んな事をして固めますね。それが瘰癧です。瘰癧と言うと、固く引つ込む様になりますね。あれは、人間が作つたんです。」           (「御教集6号」 S27.1.15.)




「(中略)レントゲンというものは固める力ですから、実によく固まります。それは石のように固まってしまいます。私が何時か治療した人で、瘰癧の人でレントゲンで固めて、砂利がはいっているように固まってます。」     (「御教集24号」 S28.7.17.)




「(首筋に瘰癧、レントゲン等医療を加え今ではリンパ腺が腫れて脇の下まで大きく腫れて・・・

 

 治る。根気よくやる。レントゲンは固める方法であるから、浄霊とは逆になるから、それを承知でする――それだけ長くかかるのである。」              (「講補」 年代不詳)




《浄霊》 患部、淋巴腺、肺尖上部(頸部の付根)、肩胛部、

 

     背部及び両胸部、

 

     重に乳の附近の肋骨膜、肩、