B-⑥ 咽喉(のど)疾患
⑥-7,バセドー氏病
「喉の下に「甲状腺」といふのがある。そこへ水膿が溜結するので――
一見、喉の中央が出張ってゐるのであります。又此病気の人は、全体的に見ても喉が太いのであります。普通、甲状腺が脹れる――といひますが、私の観る処では-甲状腺の外部に水膿が溜結するのであります。
バセドーといふ人が発見した病気ですが、病が進むと眼が飛出るのが特徴で「眼の大きい人」に多いやうであります。そうして、悪化すると心臓を頗る悪くする。其結果「脈搏不正」又は結滞を来すのであります。普通は、治りいい病気であります。「姙娠すると危険だ」-といって、人工流産させますが、私の経験上、そんな憂はないと思ふのであります。」
(「バセドー氏病」療講 S11.7.)
「(中略)バセドー氏病の為、喉の方へ膿が移行して舌の廻らなくなる事がありますが、同じ事であります。」
(「舌病」療講 S11.7.)
「(中略)バセドー氏病の末期に、脈搏不正となる事もあります。」 (「下巻(三)」療講 S11.7.)
「次に、バセドー氏病は医学でいふ甲状腺部即ち咽喉外部が腫脹するのである。軽症は、軽微な咳嗽、その部の不快感等であり、又気のつかない場合もある。重症は強烈なる咳嗽、喀痰又は白色の粒状や泡状等の液を排泄し、又眼球の飛出す事もある。末期に到ると心臓障碍を起し、脈搏不正、呼吸困難、食欲減退等によって疲労死に到るのである。
本医術によれば、順調によく全治するのである。又、妊娠の場合、医家は危険を想ひ、人工流産を行ふが、私の経験によれば危険等はなく、順調に出産するのである。
又普通健康体で気附かない程の軽微な甲状腺部腫脹がよくあるが、之等も咳嗽の原因になる事がある。」 (「脚気とバセドー氏病」明医二 S17.9.28 天国の福音(S22.2.5)も類似)
「バセドー氏病-この辺(咽喉の回り)は目と関係あり、この辺を治療して目のよくなる事あり。バセドー氏病に似て声帯の下の方脹れる事あり-為に呼吸困難
となる。」 (御講話 未 年月不詳)
《 図1》
「(中略)バセドー氏病で飛出す事もあり、毒が後から押して飛出すものもあ
る。」 (「講補」 S24.6.7.)
「(バセドー氏病、咽喉の脹れは大した事はありませんが浄霊しますと眼が激痛を起します・・・)
眼と喉の腫れた所である。割合い早く治る。眼に一番関係がある。」 (「講補」S24.2.2.)
「バセドー氏病である。腫れたのは大変結構で、半分治ったものである。孔が開いて膿が出て治る。赤くなって終にはブラ下る。そして小さい穴が開いて出る。医者へ行って又元通り戻した。腫れるのはどんなに大きくなっても結構である。」
(「講補」 S24.7.16.)
《浄霊》 咽頭全面外部、眼と喉の腫れた所、
頸部淋巴腺(後も)、肩、