B-④ 歯 病
「(中略)私は若い時分から凡ゆる病気をしたのです。それは数えあげたら――身体中の病気をしてます。病院にも三度入院しましたし、覚悟をして遺言迄したのが、やつぱり三度位あります。(中略)そんな様な工合で、歯がグラグラになつていた。私の歯は薬毒が入つているので、それでグラグラしたのです。その薬毒が取れるとグツと締つて治ると思つているのです。此頃はグツと締つて来てますから、もう一息です。」 (「御教集12号」 S27.7.27.)
「(光明世界には歯科医は・・・)
今よりズーッと少なくなる。歯が弱いのは身体が弱い事である。」 (「講話集補」 S23.10.23.)
「(中略)歯が悪くなるのは、唾に毒素があるからであります。」
(「眼病」療講 S11.7.)
「(中略)又、歯に対する含漱薬は歯を弱らせるし、殺菌剤応用の歯磨は殊に悪いのである。爰に面白いのは、歯科医が歯孔をセメント等にて充填(ジュウテン)する場合、殺菌剤にて消毒するが、之等も大いに間違がってゐる。何故なれば、充填後大抵は痛むものである。それは殺菌剤が腐敗し、毒素となって排除されようとする。その為の痛みである。故に充填の場合、全然殺菌剤も何も用ひない時は、決して痛みは起らないのである。私は、歯科医に厳重にそうさせて以来、決して痛まないのが何よりの證拠である。」
(「結論」明医二 S17.9.28.)
「(中略)歯であるが、歯の強弱の原因は、全く全身の健康と正比例してゐるものであって、近代人の歯の弱いといふ事は、健康が弱ってゐるからである。勿論其原因は体内に溜ってゐる薬毒の為ではあるが、其他として入歯の際の消毒や、虫歯を治す為の薬毒の害も軽視出来ないものがある。
それは虫歯の穴へセメンなど詰めて貰ふ場合、消毒が肝腎といって、消毒薬を使ふが、之が恐るべき逆効果となるのである。といふのは消毒薬は時日が経つと、必ず腐敗して黴菌が湧く、それに自然浄化が発って外部へ排泄されやうとするので、軽いのは歯茎から出ようとするだけで大した事はないが、大抵は重いから非常に痛む。之は歯根の骨に小さい穴が穿く痛みであって、穴が穿いて膿が出始めれば、ずっと楽になる事は誰しも覚へがあらう。
従って私などは歯医者でセメンを詰めて貰ふ場合、必ず薬を使はせないやうにする。そうするといつ迄経っても痛む事など決してない。よくセメンなど詰めた歯が痛んだ時、それを除って貰ふとスーッと快くなるのに見て明かである。此場合歯医者は消毒不完全の為と思ふが、之も医学迷信に陥ってゐるからである。(中略)
だから歯を丈夫にしたいと思うなら、全身を健康にする事で、それには薬剤と縁を切ればいいのである。然しそうはいっても、現在歯の弱い人、虫歯のある人、老齢者などは急の間に合はないから、そういふ人は精々入歯をして美しくすべきである。」
(「口中の病など」文創S27.)
「(中略)歯の悪いのは、健康もその通り悪いのである。従って歯だけ丈夫にしようとしても何にもならない。歯を丈夫にしたければ、健康にする事である。この理によって児童の歯が悪いのは、それだけ健康が悪いと思って貰いたい。これに就いて一番分り易い道理は年を取るに従い、歯が弱ったり抜けたりするのは、肉体の方もそうなるからである。」 (「児童の歯牙に就いて」 S28.3.18)