B-② 鼻 病
②-1,蓄 膿 症
「鼻病で一番多いのは蓄膿症であります。蓄膿症は、鼻の孔が塞がる症状で、之には根原が二種あります。それは、鼻柱の両脇の場合と、眉間から両眼の間に膿が常に溜っては鼻孔から出ようとする。然るに膿が濃い為に出切れず、途中で固まるのであります。 《 図1》
普通左右交互に塞がるもので、治療をすると直に通る様になります。診査の場合、鼻柱の両側を圧して痛いのと、又眉間の中央が重いのは、其処に水膿溜結があるからで、眉間の方の患者は治癒の際、鼻血が出る事があります。先づ軽症で二、三回、重症で二、三週間で全治するのであります。」 (「鼻病」療講 S11.7.)
「蓄膿症は、鼻の両側の皮下に於ける毒素の溜結が原因であって、これは指頭で圧すれば痛みがあり、この痛みの強弱によって、重軽の差が判るのである。これを放任しておけば、この毒結は溶解、鼻汁となって出て治癒するのであるが、医療は薬液で洗滌するから、耳垂の際の洗滌と同じく薬毒が浸潤、追増することになり、慢性になるのである。(中略)」 (「耳鼻疾患」明医二 S17.9.28)
「畜膿は鼻の両側に於ける毒素が原因で常に鼻孔から鼻汁となって排泄せらるるのである。そうして鼻側の皮下にある。溜結毒素の多少を知るには一寸指圧すれば痛みによって判るが、之も耳垂の場合と等しく放任によって全治する。医療は薬液洗滌を行ふ為、悪化又は慢性となるのである。」 (「耳鼻咽喉疾患」天 S22.2.5)
「蓄膿より肥厚性鼻炎、蓄膿がもっと固まると鼻茸になる、鼻柱に溜るものあり、すると鼻孔が小さくなる。口から呼吸するようになる。」 (御講話 未 年月不詳)
「普通蓄膿症は鼻柱の両側に毒が溜る。そして此膿は延髄部の膿で、それが鼻から出るべく集溜するのであるから、延髄部を浄霊すると鼻が通り治る。小脳及び延髄部と鼻は非常に関係がある(中略)」 (「地天12号」S25.1.20.)
《浄霊》 鼻柱の両側(痛みのある所)、眉間の中央、後頭部、 延髄部、前頭部、前額部